IBディプロマ開始を心配するママ「子供のインターでIBディプロマのプログラムが始まります。家庭教師や塾はあった方がいいのでしょうか?」
そんな悩みにお答えします。
さっそく結論を言ってしまうと、
この記事では、その理由を次の2つのポイントを押さえて解説していきます。
- 「基本的に必要ない」とはどうしてなのか?
- どういった場合は家庭教師や塾があった方がいいのか?
ここでは、IBDP卒業生というわたしの実体験をベースに、踏み込んだ内容をお届けしますよ。
それでは見ていきましょう。
IBディプロマに家庭教師・塾が必要ないわけ
すでに述べたように、国際バカロレア・ディプロマ(IBDP)において、家庭教師や塾は基本的に必要ありません。
なぜなら、ほとんどのIB校(IBDPを教える学校)は教育環境がすでに充実しているからです。
ここで、どんな理由で家庭教師や塾にお願いするのかを考えてみましょう。
- 大学の受験対策のため
- 宿題を出してもらうため
- 分からないところを質問するため
理由はさまざまですが、これらはどれもインター校でカバーできてしまいますよ。
順番に説明していきます。
大学受験対策は学校だけで十分
まず、大学受験の対策としては、インター校のみで十分です。
というのも、前提として、大学受験は本人が行っていくべきものだからです。
- 自分で大学について調べる
- 自分で志望校を決めて
- 自分で願書を書いて
この一通りの受験プロセスを学生が行っていきます。
もちろん分からないことなどを相談するプロは必要ですね。
しかし、ほとんどの学校にはちゃんと大学カウンセラーたる先生が複数人存在するので、塾や家庭教師の出番はほとんど必要ありません。
もちろん家庭教師や塾に志願書などを書いてもらうなど、倫理に背いたサポート方法もあります。
ですが、実力以上の大学に合格しても、のちのち苦労するのはあなたのお子さんですよ。
よって、大学受験面でのサポートにおいて、家庭教師や塾の必要性は限りなく低いといっていいでしょう。
宿題はすでに多く余裕がない
つぎに、宿題を出してもらうために家庭教師や塾に頼る場合がありますね。
ただ、IB学生は実際かなり忙しく、宿題どころではありません。
- 学校の通常の宿題
- 試験勉強
- レポートの提出
- 大学のリサーチ・受験
- 部活動
最初の半年はまだ緩やかですが、どんどん大学の受験活動が本格化する中で、どんどん忙しくなっていきます。
また、もしまったく家で勉強をしていないため心配になるのなら、お子さんは家庭教師や塾があろうが、残念ながら勉強をしないでしょう。
なので、その場合は、家庭教師や塾に頼るのではなくて、もっと根本的な変化が必要ですよ。
よって、宿題を出してもらうための家庭教師や塾の必要性はありませんね。
質問するのなら学校の先生に
最後に、もしお子さんに質問や分からないことがあるのなら、頼りになる学校の先生がいます。
日本の学校の先生よりもインター校の先生は余裕がありますし、彼らに頼るのが一番です。
また、IB校の先生はその道のプロなので、しっかりと答えてくれますよ。
わたしの場合は、「しっかりと給料分働いてもらおう」なんて思いながら分からないことは毎日のように聞きに行っていました。
加えて、家庭教師や塾に通ったらそこまでですが、学校の先生ならの先生からの評価も上がります。
評価は一点にもなりませんが、勉強に限らず、何かと壁にぶつかったときにサポートしてくれるはずです。
なので、分からないところを押さえるために家庭教師や塾に通う必要はありませんよ。
このように、家庭教師や塾の必要性がない理由は、次の二つのポイントにまとめられます。
- IB校が頼りになるから
- 本人の努力や意欲が大切だから
IBディプロマに家庭教師・塾があった方がいい場合とは
ここまで、家庭教師や塾は必要ないとお話ししましたが、例外もあります。
その理由とは、セルフトート(self-taught)の教科を選択している場合です。
セルフトート(self-taught)とは、学校で受けたいIB教科が教えられていない場合に、自学で進めていく教科になります。
たとえば、多くのインター校では日本人が少ないために、日本語を受けるためにセルフトートを選択する日本人生徒が多いです。
ただ、自分で学んでいくのは難しいところで、家庭教師や塾の出番があります。
実際、二年分の内容を一人でカバーするのは、根気強さと理解力の良さが必要ですからね。
また、自学で内容がカバーできても、学期ごとの成績を評価してくれる存在がいるといいでしょう。
というのも、大学に受験するためにはIBの予想点数(Predicted Grade)を提出しないといけないからです。
よって、自学が難しいためと予想点数の算出のために、セルフトートの場合は家庭教師や塾が重宝しますよ。
まとめ:本人に任せてみることが大切
このように、この記事では「なぜ家庭教師や塾が必要ないのか」についてご紹介してきました。
セルフトートの教科以外に限っては、本当に必要がないことが理解していただけたかと思います。
ただ、やはりポイントになってくるのは、あなたのお子さん自身のやる気です。
本人の未来なので、本人が進んで学習していく姿勢が国際バカロレラ・ディプロマ(IBDP)を乗り越えるのには欠かせません。
もちろん心配はたくさんあるかと思いますが、IBDPを通して、多くの学生がたくましくなるのは事実です。
なので、どうか学校とお子さんを信じてみることも必要なのかもしれませんね。
この記事は役に立ったのなら嬉しいです。
もし国際バカロレラ・ディプロマ(IBDP)のカルキュラムについて詳しく知りたいのなら、次の記事はチェック必須です。
ぜひ読んでみてください。
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