表現力を高めたい女性「語彙力がないと損をするそうですね。いま一度、語彙力とは何か、どうして必要なのかを知りたいです」
そんな要望に応えます。
語彙力とは、たくさんの言葉や表現を知り、使いこなせる力。
大人でも遅くない、あなた自身の成長には欠かせない力になります。
この記事では、そんな語彙力について、もう少しくわしく5分でご紹介します。
- 語彙力とは
- 【例からわかる】語彙力の差
- 大人に高い語彙力が求められるわけ
もし仕事や日常で「うまく表現できない・なんて言えばいいのかがわからない」と感じたことがある方には、ぜひ読んでもらいたい記事になっています。
それでは見ていきましょう。
語彙力とは
語彙(ボキャブラリー)とは、特定のテーマ・活動・状況において使われる単語の集まりです。
では、語彙力とはなんでしょうか?
語彙力とは「語彙の量」✖️「語彙の質」
石黒圭氏によると、語彙力には「知っていること」と「使えること」の二つの側面があるそうです。
そして、それぞれが「語彙の量」と「語彙の質」を表しているというのです。
つまり、語彙力が高い人というのは、多くの語彙を知っていて、多くの語彙を使えこなせる人を示すことになりますね。
【例からわかる】語彙力の差
たとえば、「今日は暑いですね」こんな日常的な会話があったとしましょう。
あなたは「暑い」という言葉からどのぐらいの気温・どれほどの暑さをイメージしましたか?
たしかに暑いのはわかるのですが、どれほど暑いのかはいまいち伝わりませんよね。
そこで、次のような表現をしてみてはどうでしょう。
- 気温を正確に伝える(参考)
- 25℃以上:夏日
- 30℃以上:真夏日
- 35℃以上:猛暑日
- 暑さをイメージさせる
- 猛暑、酷暑、大暑、極暑、激暑、灼熱、盛暑、炎暑、炎天下、など
どれも「暑い」だけにない、より苦しい暑さや激しい暑さをイメージさせてくれますね。
こうして、さまざまな語彙を知っていて、さっと使えることが、相手に伝えるコミュニケーションの核になるのです。
ちなみに、ここで気づいてもらいたいのは、語彙力が高いとは一概に「難しい言葉を使うことではない」ということです。
酷暑(酷な暑さ)など、今回紹介した言葉もなんとなく意味がわかるものが多いですよね?
つまり、相手に伝わる言葉のなかでも、言葉によってより濃密なイメージを与えることができますよ。
【まとめ】語彙力とは
このように、語彙力とは、多くの言葉を知り、使いこなす力。
そして、その力を持って、より具体的なイメージを伝えられる力です。
続いてのセクションでは、「どうして大人に語彙力が欠かせないのか?」を解説していきます。
大人に語彙力が必要なわけ
語彙力とは何かはわかりましたが、なぜ大人に語彙力が必要なのでしょうか?
ここでは、以下の2つのスコープに絞って解説していきます。
- 思考力につながる
- 伝える力につながる
順に見ていきましょう。
思考力につながる
人は考えるとき、言葉でものを考えています。
なので、語彙力が高いと、より多くの語彙を使いこなして考えることになります。
すると、同じ事柄を考えるにしても、より深みがでてくるのです。
たとえば、先ほどの「暑い」の例でもいいですが、食事の場で「美味しい」と感じた状況をイメージしましょう。
「美味しい」や「ウマい」はよく聞く表現ですよね。
ただ、他にもこんな表現もできますよ。
おいしい語彙(参考) | |||
---|---|---|---|
甘美 | 風味豊か | 上品な味 | 鮮烈に残る |
芳醇な風味 | 味わい深い | 舌触りが良い | 退屈させない |
クセになる食感 | 口当たりがいい | 筆舌尽くしがたい |
こうした考え方にスパイスがあるだけで、熟考していく手助けになるはずです。
そして、大人になると、単調な考え方はもとめられていません。
自分なりに考えて行動し、情報を咀嚼して、成果につなげていく、そのためにはきっと高い語彙力による思考力が役立ってくれるでしょう。
伝える力につながる
伝える力は、大人にとってかけがえのない能力です。
一人相手でも、グループでも、コミュニケーションは必要になってきます。
そこで「うまく伝わらない、勘違いされる」のは避けたいですよね。
だからこそ、高い語彙力が大切なのです。
高い語彙力があれば、より適切な言葉選びをすることができます。
それも勘違いのされる余地のないほどに。
また、同じ意味の言葉でも、少しの表現の違いで与える印象は大きくわかります。
たとえば、「頑張ります」の一言でも、言い方次第では印象が変貌します。
そうしたことから、語彙力は正確に伝えなければならない、大人のコミュニケーションに欠かせないのです。
【まとめ】大人に語彙力が必要なわけ
このように、大人にこそ高い語彙力が求められます。
仕事の場、交流の場、さまざまな場所で多くの人と出会うなかで、深く考えて、しっかり伝えるチカラが役に立つはずです。
語彙力は一朝一夕で高まるものではありませんが、語彙力を鍛えようと思い始めてもいいのでは?
このセクションでは、山口拓朗による次の記事を参考にしています。
>>『言葉は「思考の種」、持っていないと奪われる“5つの能力”とは?』
【さいごに】語彙の力で周りに差をつけよう
このように、この記事では、「語彙力とは何か」と「語彙力が大切なわけ」を解説してきました。
ちょっとした語彙や表現の違いに、なにか感じるものがあったのではないしょうか?
語彙力を高めるとなると、明確な目標やゴールが立てにくいです。
それでも先のない高みに進んでいくことで、あなたの思考力、伝える力、理解する力、そんなあんた自身を大きく成長させてくれるでしょう。
この記事が役に立ったのなら、嬉しいです。
もし語彙力についてもっと知りたいのなら、斎藤孝による『語彙力こそが教養である』はとても参考になります。
語彙力を高められる書籍(夏目漱石の音読など)が紹介されているので、語彙力をあげるのにも役に立つはずです。
かなり「語彙力を課題評価しすぎだ」と感じましたが、本書を読むだけでも語彙というものを考えさせられますね。
もし読書は苦手だという人は、つぎの記事がおすすめです。
この記事なら、次のようなことを学べます。
- 初心者でも読みやすい5つの本
- 本を読むことのメリット
- 読書習慣のつけ方
興味がある方は、こちらも読んでみてください。
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