イギリス大学の受験初心者「イギリスへの大学受験を考えているんだけど、実際日本の高校からどうやって受験するの?具体的なステップを知りたいな」
今日は、こんな疑問に答えていきます
✔️本記事で学べること
この記事では、イギリスへの大学受験方法を順を追って、説明していきます。
具体的な受験ステップがわからない人は、まずは大枠から詰めていきましょう。
イギリスへの大学受験ステップ
すべての受験生は UCAS を通して、イギリスの大学に受験します。
UCAS 上で、受ける大学や書類、推薦状などをコンプリートするので、個々の大学に志願する必要がありません。
UCAS【イギリス大学の受験ポータル】での受験手順
UCAS でのアプリケーションの手順は以下のようになります。
- オンライン上で個人情報や書類をコンプリート
- 志望校(大学と学部)を選択する
- 自己推薦状(Personal Statement)を書く
- レフリーが推薦状を書く
- 受験費用を支払う
順に解説します。
オンライン上で個人情報や書類をコンプリート
まず、書類はあなたの情報や試験書類について記載していきます。
ここは、一人ひとり違うので、しっかりと項目や注意事項を読みながら、進めていきましょう。
志望校(大学と学部)を選択する
次に、志望校の選択をします。
最大、5つまでのイギリス大学に受験することができますよ。
わたしは、以下の5つの大学を選んで受験しました。
- 挑戦校:オックスフォード大学
- 挑戦校:インペリアル・カレッジ・ロンドン
- 相応校:ユニバーシティ・カレッジ・ロンドン
- 安全校:エディンバラ大学
- 安全校:マンチェスター大学
5つも選べると、受験校にも幅が効くので、選び方を参考にしてみてください。
自己推薦状(Personal Statement)を書く
自己推薦状では、4,000文字と47行という限られた範囲の中で、あなた自身をプレゼンします。
ここでは以下の3つが押さえられるといいでしょう。
- どうして選択した学部に行きたいのか
- どうしてあなたが合格すべきか
- あなたの今までの経験や活動
注意点として、自己推薦状はすべての大学に対して同じ文章が送られるので、どこかの大学を名指しすることは避けてくださいね。
レフリーが推薦状を書く
レフリーは、基本的に、推薦状を書いてもらう任務があります。
学校や塾の先生など、勉学面でのあなたをよく知っている人を頼りましょう。
受験費用を支払う
最後に、受験費用を支払います。
2つ以上の大学を志願する場合は、一律で3,500円と大特価。
なので、積極的に挑戦校に受験してみることもできますよ。
アプリケーションの期限
UCAS でのアプリケーション方法がわかったところで、受験の期限についてです。
UCAS には、2つのデッドラインがあります。
- 2020年 10月中旬
- 2021年 1月中旬
基本的には、2つ目の期限までに UCAS 上で提出できれば大丈夫。
ただ、次のような大学を受験する際には、早期での志願届けが必要になります。
- オックスフォード大学
- ケンブリッジ大学
- 医学部・薬学部・獣医学部など
ちなみに、ケンブリッジ大学は、UCASに加えて、大学に直接アプライしなくてはなりません。
なので、ケンブリッジ大学の受験システムの提出期限もしっかりと確認しておいてください。
イギリスへの大学受験で必要な試験・前準備
- イギリスの学生が受ける試験
- 日本の高校生におすすめな試験
- ファウンデーション・コースは必要か
ここでは、イギリスの大学受験の試験について、それぞれ解説していきます。
通常のイギリスの高校生は?
イギリス人の学生のほとんどが受けるのは、下記の二つです。
- A & AS Level
- 国際バカロレア・ディプロマ(IBディプロマ)
公立の高校では、基本的に『A & AS Level』を学びます。
また、世界の大学に受験することを視野に入れて『IBディプロマ』を選択する学生も多くいますよ。
ちなみに、私は『国際バカロレア・ディプロマ』を使って、イギリスの大学に受験しました。
この国際教育カルキュラムに興味がある方は、ぜひ次の記事を読んでみてください。
>>『【IB教育とは】国際バカロレアの知っておきたい10のこと』
ただ、どちらも2年間に渡るプログラムで、限られた日本の高校でしかオファーされていません。
だから、日本にいる高校生には同じ受験方法は難しいかもしれませんね。
日本の高校から受験するなら?
日本の高校生におすすめの受験方法は、次の2つのアメリカの入試試験を受けることです。
- SAT または ACT
- AP または SAT Subject Tests
この受験方法がおすすめな理由は下記の三つです。
- 日本で試験を受けられる
- 日本の高校での勉強と並行して受けられる
- イギリス以外の世界の大学も狙える
ただ、高校での勉強に並行して進めていくのは、簡単ではありません。
私も『国際バカロレア・ディプロマ』の勉強をしながら、 SAT と SAT Subject Test の対策をしました。
しかし、いまいち SAT と SAT Subject Test の試験に注力できませんでした。
なので、世界への大学受験に本気のあなたなら、この試験を受けてみる価値があ李\ますよ。
それぞれの試験についての詳細は、アメリカ大学受験の記事に書いているので、参考にしてみてください。
ファウンデーション・コースは必要なの?
もし高校の勉強をしながらが、難しいようであれば、次の選択肢もあります。
その選択肢とは、大学に入る一年前に、イギリスのファウンデーション・コースを受けることです。
ただ、この道を選んだ場合は、イギリス大学一筋ということになります。
なぜなら、日本の大学は蹴らなければいけませんし、世界の大学に方向チェンジすることもできないからです。
ですので、あなたの目的と目標にあったオプションを、今回紹介した3つから選択してみてください。
一般入試やインタビューが必要なイギリス大学
一般試験があるイギリス大学
前のセクションで紹介した試験以外に、大学独自の試験を取り入れているイギリス大学も存在します。
- オックスフォード大学
- ケンブリッジ大学
- その他:医学、獣医学、薬学系など
ここでの試験で好成績を修めないと、次にお話しするインタビューにも呼んでもらえないので大変重要になりますよ。
インタビューがある大学
次に、インタビュー(面接)がある大学についてです。
ここでも、主な大学はオックスフォード大学とケンブリッジ大学の二つになります。
このインタビューでは、その場で問題を渡されて、どのように思考回路を巡らせているのかを審査する形式です。
ちなみに、ケンブリッジ大学は、他の大学と違ってオンライン上でのインタビューを、基本的には取り行っていません。
なので、ケンブリッジ大学を受験する際は、シンガポールかケンブリッジに実費で行く覚悟をしておいてくださいね。
また、他の大学でも、インペリアル・カレッジ・ロンドンなど一部インタビューをする大学もあります。
ですが、オックスフォード大学とケンブリッジ大学ほど、合否に影響が出ないのだと実感しました。
私のオックスフォード大学の受験話
ここで、私のオックスフォード大学受験についてです。
実は、私はインタビューに呼ばれませんでした。
あとで、問い合わせたところ、自己推薦状(Personal Statement)が魅力的でなかったみたいです。
そして、一般入試に関しては、合格者レベルの成績でした。
なので、自己推薦状はとても重要ということです。
なんども見直して、いろいろな人に読んでもらって、しっかりと書き上げてくださいね。
受験結果はいつわかるの?
2種類の合格結果
イギリスの大学には、2つの合格結果があります。
- 条件付き合格/コンディショナル・オファー(Conditional Offer)
- 条件なし合格/アンコンディショナル・オファー(Unconditional Offer)
条件付き合格では、本試験の結果によって合否が変化します。
これは、主に『A Levels』か『国際バカロレア・ディプロマ』を受けている生徒向けです。
ですが、すでに試験結果が出揃っている場合は、条件なしでの合格になります。
結果発表はいつなのか
基本的に、結果はそれぞれの大学が徐々に出していきます。
10月中旬にアプライした場合には、1月2月と早い段階で結果が発表されることが多いです。
また、1月中旬にアプライすると、3月4月あたりが結果発表の時期になります。
ただ、大学側は、遅くても5月までに結果を発表すれば良いので、結果への焦りは禁物です。
イギリス大学の3つの特徴とは
ここでは、イギリス大学の3つの特徴について、それぞれ解説していきます。
3年で学士号が取得できる
イギリスの大学では、3年で学士号が1年で修士号が取得できます。
内容的にはより詰め込まれることになりますが、早く卒業できるのは、大きな魅力ですよね。
なので、日本の大学で学士号を取得する4年間にイギリス大学なら修士号まで到達することも可能になります。
私もこれが魅力的で、イギリスの大学に行こうかと迷いましたね。
長い歴史と文化がある
次に、イギリスの大学は、どこも歴史が長く、伝統ある文化や活動があります。
特に、オックスフォード大学は1096年から続いているので、想像のできない時間が立っていますね。
なので、文化系や歴史に興味がある人には、美術館なども多くて、楽しい留学生活間違いなしです。
イギリス大学は学費が高い
最後に、大学の学費が高いのは、頭を悩ましますね。
差はありますが、年間300万円から500万円ほどの学費なので、アメリカ大学ほどではありませんが、高いでね。
また、イギリスの大学は、学費免除や奨学金が少ないため、ある程度の金銭面での覚悟が必要になりますよ。
まとめ:残るはあなたの行動力次第
✔️本記事で身についた知識
- イギリス大学の受験ステップは5つ
- 五つの大学を同時に受験できる
- アプリケーション期限は2つから選べる
- アメリカの試験で受験するのがオススメ
- オックスフォード大学やケンブリッジ大学は独自試験とインタビューがある
- 合否結果は1月から5月の間に発表される
- イギリス大学ではファストペースの伝統ある教育法
「海外の大学の受験は難易度が高そう」と思っていた方は、どうですか?
ここまでの受験情報があるので、あとは行動のみです。
それでは、イギリス大学への合格を目指して受験を頑張ってくださいね。
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