【IB教育とは】国際バカロレアの知っておきたい10のこと

グローバルな子を育てたいママ「国際バカロレアって、世界的に有名な教育だと聞いてるけど、いったいどんな教育なんだろう？」

そんなあなたの疑問にお答えします。

✔️本記事で学べること

わたしも国際バカロレア（以降IB）を卒業後、海外の大学にいくらかの奨学金をもらって、進学しました。

あなたのお子さんも世界の大学に受験・合格・進学することができるはずです。

この記事では、そんな私の実体験から感じたIBについてこれだけは知っておきたいことを解説します。

ぜひ、ここでIBディプロマの基本を押さえて、お子さんの国際教育へ役に立ててください。

国際バカロレア（IB）ってどんな教育？

出典: https://www.ibo.org/

まずは、IBについての基本知識として、次の3つを知っておくと一歩前進できます。

IBの使命

IBはなにを目指しているのか、IBのミッション（使命）を知っておきましょう。

国際バカロレア（IB）は、多様な文化の理解と尊重の精神を通じて、より良い、より平和な世界を築くことに貢献する、探究心、知識、思いやりに富んだ若者の育成を目的としています。
>>「IBとは」文部科学省IB教育促進コンソーシアム

IBはそんな使命を胸に、従来からこれからの教育システムへ変えていきます。

>>「IBの歴史」IB公式サイト（英語）

上記は1960年当時からなので、いくつかは、日本の教育でも実践されていますよね。

IBはそんな教育の最先端を走っているようです。

4つのIBプログラム

IB が創設された当初は、高校生を対象とする教育カルキュラムのみでした。

今では、園児から高校生までの学習を支援する4つのカルキュラムがあります。

ちなみに、大学受験で使えるIBディプロマはいちばん人気です。

IBディプロマのために、わざわざ転校する生徒も多いので、そんなオプションも考えてみてくださいね。

IBで受験できる名門大学たち

IBディプロマは、このような世界各国の名門大学にも受け入れられています。

>>THE 世界大学ランキング 2020

ここではご紹介していない、ほかの海外大学でもIBディプロマで受験できる場合が多いです。（一部のアメリカ大学をのぞく）

このように、IBはあなたのお子さんに世界中の大学へと羽ばたくチャンスを与えてくれます。

もしアメリカ大学を重点的に受験していきたいのなら、まずはどんな試験や対策が必要なのかを知ることが重要です。

興味がある方は、ぜひ次の記事から学んでみてください。

【アメリカ大学】知っておきたい5つのこと【受験編】

アメリカ大学へと進学したい学生に必見！試験情報や課外活動、志望エッセイなど、アメリカ大学への受験のための5つの基本知識をお届けします。

manatoku.com

世界に通用する子育てとは？

国際的な子育てにおいて、3つの大切な力があります。

しかし、現代の日本にある教育や子育てでは、どれもが欠落してしまっています。

あなたも、「〜すべきだ！」なんて考えてしまっていませんか？

もっと自由に子供が育つ環境を作ってあげないといけませんよ。

IBディプロマからは学べるの？

続いては、IBディプロマのカルキュラムについての次のポイントを理解していきましょう。

IBの授業は何語で？

IBディプロマは、次の4言語で授業を受けられます。

なので、「英語が得意じゃないから海外大学はいけない」と諦めてはいけません。

ただ、先を考えておくと、英語で受けることもオススメです。

最初はついていけないかもしれませんが、あえて追い込むことで、短期間で英語の上達が見込めます。

ディプロマでの教科選択

IBディプロマでは、次の6グループから、好きな教科を選んでいきます。

>>「DPのカリキュラム」文部科学省IB教育促進コンソーシアム

グループ内外でも融通が効くので、文系や理系に特化することも、リベラルアーツのように満遍なくとることもできるのです。

ちなみに、理系の私にとって、グループ１の母国語（日本語）は頭痛の種でした……

しかし、IBを通して、文学の面白さに気づくことができたことにたいへん感謝しています。

なので、IBがお子さんの苦手が克服できる好機になるかもしれませんね。

もしIBディプロマの教科選択の方法について興味があるのなら、次の記事で詳しく解説されています。

【初心者向け】国際バカロレア(IBDP)の教科選択【徹底解説】

国際バカロレア・ディプロマ(IBDP)の教科選択は簡単ではありません。得意な教科を選ぶのか、好きな教科を選ぶのか、はたまた受験に有利な教科を選ぶのか……この記事を読めば、あなたのIB教科の選び方がわかりますよ。

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上級と標準レベルとは？

IB ディプロマには、教科選択に加えて、2つの難易度の一つを選びます。

• 標準レベル（Standard Level:SL）
• 上級レベル（Higher Level:HL）

6つの教科のうち、3つまたは4つの上級レベルの教科を選択しなければいけません。

ちなみに、どの教科が上級レベルなのかによって、受験できる大学や学部が狭まってしまうので、しっかりと考えて選ぶ必要がありますよ。

成績はどうやって付けられるの？

IBディプロマでは、次のように成績が算出されます。

まず、筆記試験では、暗記力ではなく、学んだ知識を活用する応用力が求められています。

たとえば、

というような質問に対して、答えていくのです。

次に、レポート（Internal Assessment: IA）では、テーマから書き方まで、ほとんどを生徒主導して書くことになります。

一見、20%は微々たるようですが、たった1%が成績を左右することもあるので侮れませんね。

知識の理論（TOK）から学ぶもの

『知識の理論（ToK: Theory of Knowledge）』では、次の問いの答えを模索していきます。

「どのようにして私たちは知るのか（How do we know that?）」

漠然とした答えのない問題に頭を悩ませ、どうして・どうやってと、何度も自分に問いかける……

しかし、そんなTOKだからこそ、きっとあなたのお子さんも学習と向き合う自分なりの意味が理解できるはずです。

>>「『知の理論』（TOK）指導の手引き」IB公式サイト

ディプロマの課題論文（EE）とは？

『課題論文（EE）』では、1科目を選び、その科目に関するトピックについて研究を行っていきます。

レポートでは授業で学んだ延長線になりますが、EEでは自由に興味のあるテーマに絞って研究が行えるのです。

EEでは次のようなスキルを培います。

• リサーチスキル
• コミュニケーションスキル
• 創造的思考
• クリティカルシンキング

>>「『課題論文』（EE）指導の手引き」IB公式サイト

IBの課外活動（CAS）の大切さ

IBDPでは、およそ2年間にわたる課外活動（CAS）が必要です。

CASは次の3つの活動に分類されています。

• 創造性（Creativity）:
  音楽活動や文化活動、ブログ運営など
• 運動（Activity）:
  テニスやジム、ダンスなど
• 奉仕（Service）:
  ボランティアやチャリティーなど

そんなCASは、学業だけでは得られない自分の興味や新しいことに探求できる機会を与えてくれるでしょう。

IB 校の質を見極めたいなら

グローバルな子を育てたいママ「せっかくIB校に行かせるなら、質の高い教育を受けさせたい」

ここでは、そんな思いに応えて、IB校の目利きのポイントをご紹介します。

IBDPの平均点

IBディプロマの平均点は、IB校の教育の質を見極める上でもっとも簡単です。

ちなみに、IBDPでは、36点以上ならなかなかで、40点以上だと高得点となっています。

有名大学への合格者数

有名大学の合格者数を比べてみるのも、教育のクオリティを判断する有効な指標です。

しかし、大学によっても学部のレベルがピンキリなので、ぜひ次のような一流大学を比べてみてください。

奨学金（スカラーシップ）の有無

好成績者への奨学金（merit-based scholarship）があるIB校には、注意が必要です。

その場合、IBの平均点や大学の合格者数などが優秀な生徒のみによって底上げされている可能性が高いので、質の高いIB校とは一概に言えませんね。

学校の設備の良否

学校の設備を比べる際は、体育館や図書室、クーラーの完備などを比べるだけではいけません。

学校のインターネットやソフトウェアなどのIT設備と実験設備の充実性もぜひチェックしておきたいです。

ホームページの質

IB校のホームページで、どこまでオープンなのかを確認して見ると、信頼にたるかがわかるはずです。

学校によっては、都合の良いことしか載せていないので、しっかりと吟味してください。

まとめ：IBで目指す海外大学への道

このように、国際バカロレア・ディプロマ（IBDP）について、知っておくべきこと10選をご紹介してきました。

ここで、さらっと、おさらいしておきましょう。

IBは、学力だけではなく、お子さんの人間性や考え方を養ってくれるカルキュラムになります。

これだけ知っていれば、あとはあなたが覚悟と挑戦心を持って、IBDPにお子さんを送り出すだけです。