トフルの点数アップを狙う学生「トフル(TOEFL)ってどうやって対策したらいいの?教材とか勉強法もいろいろあるみたいで、手順がわかりません。具体的な方法を教えてください」
今日は、こういった疑問に答えます。
✔️記事の信頼性
この記事を書いている私は、TOEFL iBT®の試験で107点を取りました。
実は計3回受けているのですが、3回目にしてようやくコツが掴めたと実感できましたね。
本記事では、そんな私が実践してわかった TOEFL iBT®の対策方法を解説していきます。
この記事を読むことで、「トフル対策をしていく明確な道筋」をイメージできるようになりますよ。
それでは、早速見ていきましょう。
トフル(TOEFL)の対策ステップ
トフルを対策する上で、4つのステップが存在します。
- 目標を設定する
- トフルの全体像をつかむ
- セクション別に問題形式を理解する
- 問題集を解きまくる
ざっくりですが、上記のとおり。
それぞれをしっかりとこなしていけば、あなたのTOEFL目標も達成できるはずです。
ということで、さっそく目標設定から解説していきます。
① トフルの目標設定
トフルを勉強していく上で、目標設定は重要になります。
その理由は明確で、それに向かって頑張ることができるからです。
私の過去3回の目標と実際の点数を例に比べてみましょう。
- 目標なし → 80点
- 目標100点 → 99点
- 目標110点 → 107点
このように、私が設定している点数に届かずしも、近い点数を取ることができていますよね
なので、ここからわかるのは、
この必要な点数というのは、海外の大学や大学院の受験できる最低点を指します。
たとえば、イギリスの一流大学ケンブリッジ大学の大学院の場合は、学部によって100点から110点が必要条件です。
少なくても、80点あたりを最低基準にしている海外大学が多いように感じます。
ただ、ここで重要なのは、明確な必要最低限の点数を知ることなので、大学・大学院の公式サイトをチェックしてみてくださね。
② トフル(TOEFL)の全体像をつかむ
トフル対策の2つ目のステップは、TOEFLの試験を理解することです。
- トフルの試験時間と問題数
- ダミー問題とは?
- トフル試験当日の流れ
順番に説明していきます。
もし「すでにわかってるよ」という方は、こちらからステップ3に飛ばしても構いません。
トフルの試験時間と問題数は?
TOEFL iBT®はリーディング(Reading)、リスニング(Listening)、スピーキング(Speaking)、ライティング(Writing)の4つのセクションで構成されています。
各セクションが30点満点で採点され、全体は120満点です。
セクション | 問題数 | 設問数 | 制限時間 |
---|---|---|---|
リーディング | 3または4パッセージ | 各10問 | 54~74分 |
リスニング | 3または4問の【講義】 | 各6問 | 41~57分 |
3または4問の【会話】 | 各5問 | ||
スピーキング | 1問の【Independent task】 | 準備15秒 解答45秒 | |
2問の【Integrated tasks】タイプ⑴ | 準備30秒 解答60秒 | ||
2問の【Integrated tasks】タイプ⑵ | 準備20秒 解答60秒 | ||
ライティング | 1問の【Integrated task】 | 20分 | |
1問の【Independent task】 | 30分 | ||
トータル | 3時間 | ||
詳細はETSのTOEFLホームページから |
それぞれのセクション内の問題形式については、ステップ③で解説しますよ。
ちなみに、試験構成が2019年から変更されているので、私は新しいシステムでの試験は受けたことがありません。
ですが、以下の点から、簡単になったとの声も多いようです。
- 問題数が減った
- 試験時間が短くなった
- 過去2年の各セクションの最高点をスコアとして出せるようになった
たしかに、簡単になったように感じますが、新しい分まだリソース・対策が少ないのが懸念点ですね。
ダミー問題とは
トフルには、ダミー問題といって採点されない問題のことです。
この問題は、リーディングまたはリスニングのどちらかに一問あります。
先ほどのリーディングとリスニングの問題数にムラがあったのは、これが理由なのです。
ただ、どちらなのか、どの問題なのかを知ることはできないので、あとは運次第になります。
なので、すべての問題を解かないといけない事実には変わりませんね。
>> リスニングでのダミー問題だとラッキー?
個人的には、リスニングに来た方が運がいいと思っています。
というのも、リーディングの場合は、試験時間を無駄にダミーに費やしてしまう可能性があるからです。
対して、リスニングの場合は、それぞれの問題に制限時間があるので、ダミー問題の影響で時間配分を間違えることが起こり得ません。
また、ダミー問題に規則性があるという話はよく噂されますが、本当のことはわかりませんね。
なので、結局はすべてを時間通りに解けるように対策していくことが重要になりますよ。
トフル当日の流れ
最後に、実際のトフル試験の流れをざっくりと説明します。
まず、テスト試験開始時間の30分前までにテスト会場に到着することが最低条件です。
とはいっても、個人的には1時間前でも良いと思っています。
理由は次のような場合を考慮してのことです。
- 迷子になる・別の会場にいってしまう
- 移動途中に忘れ物に気がつく
これは、どちらも私が実際に経験したものになります。
会場に到着して、チェックインができたら後は安心して良いでしょう。
>> 実は大切な入場時間の裏技
ここで一つ余談です。
TOEFL iBT®は、試験会場についた順番でパソコンに案内されて試験を受けることになります。
なので、早くいけばいくほど、最初に受けられて、遅れていけば、最後に開始することになるのです。
それでは、いつトフルの試験を始めるのが最適なのでしょうか?
これは一人一人によって違うのですが、苦手なセクションによって、使い分けることが可能です。
- リーディングが苦手なあなたには、遅れていく!
- なぜなら、試験中に別の受験生が入場することが少ないので、いちいち気が散らないから
- リスニングが苦手なあなたは、試験会場に早めに到着する!
- なぜなら、遅く初めてしまうと、先に始めた受験生のスピーキングと被る場合があり、リスニングに集中できなくなる可能性があるから
これは、あくまで参考程度なのですが、少しの当日の到着時間のずれが結果に大きく作用することもあるので、覚えておいて損はありませんよ。
③ セクション別にトフル(TOEFL)の必要なスキルを認識する
本格的なトフルの試験対策において、鍵となるのは「それぞれのセクションで、どのように対処していくか」になります。
ここでは、ざっくりと次のようなことを解説していきます。
- 「どのようなスキルが必要なのか」
- 「そのスキルの鍛え方とは」
- 「大まかな勉強の進め方・試験の解き方」
それでは、各セクションでの対策方法を見ていきましょう。
TOEFLリーディングの対策方法
リーディングでは、以下の3つのスキルが大切になります。
- 単純な単語力
- スキム・リーディング(速読)
- さまざまなことに興味を持つ
順番に解説していきます。
やっぱり単語力は欠かせない
トフルにおいて、特にリーディングでは、単語力が重要です。
もちろん文脈から単語の意味を考えるのも重要ですが、意味を知っていれば時短にもなります。
なので、単語帳を購入または自作してみてください。
以下の二つは、わたしが実際に使っていたトフル対策用の単語帳になります。
一冊目は、その単語量に魅力があって、とても便利な単語帳になりました。
対して、二つ目は、よく出てくる単語などではないのですが、あとでご紹介するスピーキングやライティングの際に使えると、評価がいい難しい英単語がいっぱいです。
興味がある方はぜひチェックしてみてください。
スキム・リーディングはなぜ必要?
スキム・リーディングとは、文章を素早くざっと読み、重要な情報のみをしっかりと理解する読み方です。
これは、制限時間内に、文章を読んで問題に答えるために必須のスキルになります。
とは言え、一朝一夕で身につくものでは無いので、日常的に英語で学術的な読み物に触れていくことが大切です。
下記のような英字新聞がオススメですよ。
- 全般 :BBCニュース
- 経済系:エコノミスト
- 科学系:MITテクノロジーレビュー
普通に面白い・興味深いニュースも多いので、次のスキルも一緒に取得できる可能性がありますね。
さまざまなジャンルに興味を持つ好奇心
読書に興味がない方でも、好きなトピックにもなると熱中しちゃいますよね?
それと同じで、さまざまなジャンルに興味を持っておくことで、安定的に結果を出すことができるようになりますよ。
簡単ではありませんが、一度意識が変われば、トフルの勉強も楽しめるんです。
なので、まずは楽しめるまで、しっかりと勉強に励みましょう。
リーディングで気をつけておきたいこと
その他、細かい問題の解き方などのスキルなどもありますが、実際に問題を解いて試行錯誤していくのが一番です。
一つ有名な読解問題の解き方のスキルは、
というメソッドです。
このような「こうしたら時短できるかも!」や「こうした方が点数が取りやすい」という気付きをメモしていくと、リーディングのスコアが上達すること間違いなしです。
もし独学でも難しいと思ったら、『TOEFLリーディング問題270』がお勧めです。
わたしは譲り受けたものを使っていたのですが、このシリーズ全般は読みやすくて、非常にためになりました。
もしリーディングが苦手な方は、購入を検討する価値はありますよ。
TOEFLリスニングの対策方法
リスニングのセクションでは、リーディングでの単語力と好奇心に加えて、
もしリスニングスキルを鍛えたいのであれば、たとえば次のようなリソースが便利です。
- 「テッド・トーク(TED talk)」
- 海外のオンライン学習サイト:「コーセラ」や「カーンアカデミー」など
「TED talk」では、さまざまなジャンルのトピックについてのプレゼンを聴けるので、スピーキングの参考にもなりますよ。
次に、海外のオンライン学習サイトでは、大学の教授による本物の講義動画をたくさん見るができます。
なので、どちらもしっかりと高度なリスニング力を身に付けるのには最適です。
英語でeラーニングができるサイトについて興味がある方はチェック!
TOEFLスピーキングの対策方法
スピーキングで重要なのは、次の二つの能力です。
順番に見ていきましょう。
短い時間で準備・整理する力
このスキルが必要なのは、準備時間が15秒から30秒とたいへん短いためです。
準備時間中には、
- 「何をいうのか(内容とポイント)」
- 「どの順番で話していくのか」
の二つを考える必要があります。
よく一つ目の「何をいうのか」に時間をかけすぎる人が多いですが、整理されたスピーキングも評価されるので、二つ目も気をつけておきましょう。
具体的な話し方や整理の仕方は、『TOEFLスピーキング問題110』が参考になりました。
もし興味があれば、チェックしてみてください。
はっきりと自信を持って話す力
もし答えに自信がなくても、焦らずにはっきりと話すことは重要です。
ちなみに、私の3回目の試験では、声を張りすぎたようで、注意を受けてしまいました。
けっして自信があったわけではありませんが、そのぐらいの気持ちを持って望めば、きっと結果が残せるはずです。
TOEFLライティングの対策方法
最後のセクションであるライティングにおいて、大切なスキルは以下の二つです。
- 文章の構成力
- タイピング力
順に解説していきます。
文章の構成力
もちろんライティングなので、文章を書く能力が重要です。
ですが、ただ書くのではなく、高得点を狙えばこそ、「どう構成したらより主旨が明確なのか」を考える必要があります。
ほとんどの場合は、次のような構成になるはずです。
- 序論(Introduction)
- 各論1(Body paragraph 1)
- 各論2(Body paragraph 2)
- 各論3(Body paragraph 3)
- 結論(Conclusion)
こうした構成をあなただけのフォーマットにして、すぐに引き出せるようになると文章が書きやすくなりますよ。
ただ、ゼロから作るのは大変なので、ここでもお馴染みのシリーズ『TOEFLテストライティング問題100』が便利でした。
このシリーズには頼りっきりですが、実際に役にたったので紹介しています。
タイピング力
そして、忘れていけないのが、パソコンに打つ必要があることです。
タイピングが遅いと遅いだけで、制限時間が減ってしまいます。
なので、英語でのタイピングテストやタイピングゲームなどを活用して、早く打てるようになりましょう。
ちなみに、Macユーザーの場合は、特にキーボードが打ちにくい場合が多いです。
なので、キーが大きいタイプのキーボードに慣れておく訓練があると尚よいでしょう。
トフル塾に通うべきなのか?
ここまでの各セクションへの理解を深めるために、「トフル塾に通う」という選択肢もあります。
実際、わたしも初めての試験のときには、およそ半年間にかけてトフル塾に通っていました。
ですが、この記事を含め、優れた教材や本、動画などがインターネット上にあるので、独学でも十分に100点以上を目指すことは可能です。
なので、独学に必要そうな時間やお金、手間を考えた上で、どの選択がベストなのかは、あなた自身で確かめてみてください。
④ トフル(TOEFL)試験を解きまくるだけ
ここまでお疲れ様でした、ようやくトフル対策最後のステップです。
このステップは、単純かつ明快で、とにかく問題数をこなしていきます。
トフルの全てのセクションを網羅した問題集はいくつもあるので、興味のあるものを購入すると良いですよ。
たとえば、以下の二つの公式問題集はボリューム1とボリューム2とあり、合計でトフルの試験10問分を解くことができます。
私も約半年間に渡って、毎週末 TOEFL iBT®の試験を一つフルで解いていました。
最初は、3時間と少しが辛いのですが、解いているうちにだんだんと慣れていきます。
そして、問題集を解くのも良いですが、本当の試験を一度経験してみることも大事ですよ。
わたしも3回目でようやく100点以上でしたし、実際の流れを感じておくだけでも、安心してトフル試験に取り組むことができました。
まとめ:トフル(TOEFL)対策はじっくりと継続的に!
このように、この記事では TOEFL iBT®対策【完全版】を解説してきました。
「何かここが足りてなかった!」「これは知らなかった!」ことはありましたか?
一度大枠を学べば、あとは数をじっくりこなしていくことが重要なんですよ。
トフルのための勉強は簡単ではありませんが、学んだ知識は大学・大学院に入学できた後でもしっかりとためになります。
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また、英語で考える力を鍛えたいあなたには、英語脳を鍛えることをオススメします。
英語で考えることができれば、リーディングやリスニング、スピーキング、ライティングどのセクションでも役に立つこと間違いなし。
この記事が少しでもあなたのTOEFLスコアを上げるのに役立てたら嬉しいです。
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