再エネに興味のある女性「再生可能エネルギーが重要だとよく聞きます。それぞれの再エネについて、ざっくり知りたいです」
そんな要望に応えます。
再生可能エネルギー(再エネ)とは、エネルギー源として永続的に利用することができるものです。
たとえば、太陽の光や風、雨や波など、どれも使ってもなくなりませんよね。
再エネは使い続けることができるため、持続可能な社会(Sustainability)には欠かせないエネルギーなのです。
この記事では、そんな7つの再エネをそれぞれ解説していきます。
- バイオマス発電とは
- 太陽光発電とは
- 水力発電とは
- 潮力発電とは
- 風力発電とは
- 地熱発電とは
- 水素発電とは
これから主流になってくるエネルギー業界に興味があるのなら、きっと役に立つ学びが得られるはずです。
それでは見ていきましょう。
バイオマス発電
バイオマス発電は、木材や農業廃棄物を燃やす火力発電です。
木材を燃やすバイオマス発電は、まだまだ途上国で主流になっています。
そうした影響から、64%以上の再生可能エネルギーはバイオマス発電になっていますよ。
ただ、再生可能とはいっても、木が育つのには長い年月がかかるので、再エネとしては疑いの余地があります。
そこで注目を集めているのが、とうもろこしやサトウキビ、生ゴミなどからバイオ燃料をつくる技術です。
実際、アメリカやブラジルに関しては、こうした短期的に再生産できるバイオ燃料を積極的に活用していますよ。
もしバイオマス発電(バイオ燃料)の仕組みについて、もっと知りたいのなら、次の記事をチェックしてみてください。
太陽光発電
太陽光発電では、ソーラーパネル(PV)を介して、太陽からの光を電力に変えます。
理想的な発電のように思えますよね?
ただ、ソーラー発電による電力は、全世界の再エネによる発電量の3%にも満たない状態です。
この理由は、やはり高い導入コストの問題です。
パネル一つあたりの発電量がもともと多くないので、元を取れるかとなると難しいのが現実になります。
ただ、研究者の功績もあって、毎年着実にソーラーパネルの経済性もアップしていますよ。
一家に一台、ソーラーパネルの時代も、遠くないのかもしれませんね。
水力発電
水力発電は、知っての通り、ダムにためた水を使って発電します。
水が高い位置から落ちるときにタービンを回して発電、考え方はシンプルですよね。
雨の多い地域なら、貯水にもなりますし、短期的な季節の変化にも対応しながら発電できます。
水力発電は再エネによって発電される24%ほどと、バイオマスの次の多いです。
とくに中国では多用されていて、水力発電で発電されている電力の3割ほどはすべて中国でのダムから発電されています。
ただ、立地が限られていることから、どんどん増やしていくのは難しいですよね。
日本でも再エネの約半分を担う発電力を期待されていますが、再エネ全体を増やすのには向いていないようです。
風力発電
風力発電も、風が吹くとプロペラが回って、発電していくというシンプルな仕組みです。
導入コストは高いですが、発電効率自体は太陽光発電を上回っています。
そんな風力発電は世界の再エネ発電量でも、バイオマス発電と水力発電についで、三位になっています。
ただ、日本での活用は世界的にみてもあまり多くはありません。
というのも、プロペラの立地がやはり重要になってくるからです。
実際、2030年度のエネルギーミックスをみても、太陽光発電が5.2%に対して、風力発電は0.6%にとどまっています。
ですが、海の上のプロペラ「洋上風力発電」なら、島国である日本にもたくさんのチャンスがありますよ。
なので、日本での洋上風力発電については、気をつけてニュースを見ていきたいですね。
地熱発電
地熱発電は、地下深くのマグマの熱によって、発電していきます。
仕組みとしては、火力発電での石炭や石油を燃やす代わりに、マグマの熱を使っているとも理解できますね。
導入コストは高いにしても、一度発電が始まれば、安定的に長期間の発電が期待できますよ。
立地に関しても、「火山国」である日本にとっては大きなアドバンテージとなるでしょう。
とはいっても、日本での2030年度の再エネの計画案では0.2%と大変小規模になっています。
その主な理由は、次の二つです。
- 国立公園問題
- 温泉問題
まず、国立公園問題とは、地熱発電に適した火山地帯が国立公園内にあるため、開発がしにくいという問題です。
次に、温泉問題とは、地熱発電によって、温泉が枯渇してしまうのではという問題になります。
どちらも少しずつ和らいできていますが、スピード性にかけているのは否めませんね。
日本政府が本格的に地熱発電に着手するようになれば、大きな変化が生まれる可能性はありますよ。
潮力発電
ここから紹介する潮力発電と水素発電は、まだ再エネとしては発展途上です。
ですが、これからの再エネとしては、どんなエネルギーなのか知っておいて損はありませんよ。
潮力発電は、潮の満ち引きによって発電します。
潮の動きに関しては、太陽光や風に比べて予想しやすいメリットがありますよ。
また、洋上風力発電でもそうでしたが、日本の島国としての良さを生かせる意味では、潮力発電にも期待できます。
ただ、コスト面での問題が山積みで、新しい技術への投資・研究が日本ではほとんど行われていないので、普及への道のりは長そうです。
水素発電
続いては、水素発電をご紹介します。
水素発電がまだ発展途上というのは、現在9割以上の水素が化石燃料から作られているという理由があります。
なので、水素をつくるところことを再生可能エネルギーで代替できれば、今後も期待できます。
燃料電池車(FCV)への活用も含めて、水素発電にもこれからの再エネを担える可能性があるようにも感じます。
もし水素エネルギーについてもっと読んで見たいのなら、次の記事からチェックしてください。
まとめ:再エネにかかっている未来
このように、この記事では、7つの再生可能エネルギーについて、ざっくりと紹介してきました。
あなたの興味のわいた再エネはありましたか?
世界は着実に再エネの力をつけている中、日本はおいていかれている印象を受けましたね。
これから政治を見る際には、「どのようなエネルギー政策をとっているのか」にも注目が必要そうです。
以下の二つのサイトは、この記事を書くにいたり参考にしたデータの引用元になります。
- 経済産業省資源エネルギー庁『再生可能エネルギーとは』
- リッチーH.とローザーM.による『再生可能エネルギー(Renewable Energy)』
興味のあるかたは、ぜひ目を通してみてください。
また、もし地球温暖化の原因や影響、対策についておさらいしておきたいのなら、次の記事がおすすめです。
この記事が役に立ったのなら、嬉しいです。
コメント