海外大学にはあるあるのシステム、マイナー(副専攻)。
学位とは別に、お手軽にもっと学びたい!そんな方向けです。
わたし自身も、工学部に加えて、コンピュータサイエンス(CS)マイナーを選択しました。
実体験に基づく、マイナー選択のメリットやデメリットもご紹介します。
さっそく見ていきましょう。
マイナー(副専攻)とは
主専攻とは違う、別の分野や科目の授業を取れるシステムです。
主専攻がおよそ3~4年分の授業量に対して、マイナー(副専攻)は0.5-1年分ほどのお手軽です。
基礎の授業をひとまとめにした必修科目が決まっているなど、初心者には学び始めやすいシステムが魅力的です。
ちょっと学んでみたい、お手軽さが欲しい、そういった学生におすすめです!
マイナー選択のメリット・デメリット
ここでは、マイナー選択のメリットとデメリットを3つずつご紹介します。
ぜひマイナー選択の参考にしてみてください。
マイナー選択の3つの魅力
- 気軽に学び始められる
- コミットメントが少ない
- 追加の学費が必要ない!?
気軽に学び始められる
主専攻とは関係ない分野に興味がある場合でも、マイナーは低いハードルで学び始められます。
自分のペースで学べるので、ストレスも少ないですよ。
コミットメントが少ない
マイナーは、主専攻とは違って、学位にはなりません。
そのため、途中でやめたり、変更したりすることも容易です。
また、授業の数も少ないので、時間的な負担も軽減できますよ。
追加の学費が必要ない!?
マイナーは、主専攻の授業料に含まれる場合が多いです。
ただし、科目のコマ数ごとに授業料が発生する場合など、マイナーにも別途学費がかかる場合もあるので、事前に確認することが大切です。
マイナー選択の3つの注意点
- 学べることが物足りない
- 就職には繋げにくい
- 基礎から学ぶ必要あり
学べることが物足りない
マイナーでは、基礎的な授業が中心で、専門的な授業や研究はほとんどありません。
そのため、マイナーの分野に深く知識を得たい場合は、マイナーだけでは不十分に感じます。
就職には繋げにくい
マイナーは、学位にはならないので、就職にはあまり役に立ちません。
マイナーの分野に関係する仕事を探す場合は、主専攻の学位や経験が重視されます。
マイナーは、あくまで自己満足や趣味の範囲で考えるべきです。
基礎から学ぶ必要あり
マイナーは、主専攻とは違う分野なので、基礎から学ぶ必要があります。
そのため、マイナーの授業についていくのは、主専攻の授業よりも難しい場合があります。
また、マイナーの授業と主専攻の授業の間に関連性がない場合も多いので、学習効率が低くなる可能性もあります。
【もっと学びたい】マイナー以外の学びの選択肢
マイナー選択のデメリットがわかったところで、もっと学びたい方に向けた他の選択肢を紹介します。
- 二重専攻(Double Major)
- 二重学位(Double Degree)
二重専攻(Double Major)とは
二重専攻とは、一つの学位に対して、二つの主専攻を選択することです。
たとえば、工学部の学位(B.Eng)と経済のセカンド・メジャー(2nd Major)を選択するということです。
二重専攻のメリットは、学位はしっかり保ちつつ、サブでしっかりと基礎を学べることです。
二重専攻のデメリットは、経済学部の卒業生とは名乗れないことです。
また、二重専攻は、マイナーよりも授業の数が多くなるので、時間的な負担も大きくなります。
二重学位(Double Degree)とは
二重学位とは、二つの異なる学位を同時に取得することです。
たとえば、工学部の学位(B.Eng)と経営学部の学位(B.Ba)の両方を取得するということです。
二重学位のメリットは、どちらの学位においてもスペシャリストになれることです。
両方をそれぞれ就職に繋げられる可能性が高くなります。
二重学位のデメリットは、二重学位になると、四年制の大学でも、五・六年必要になる場合もあることです。
また、二つの学位の授業料をそれぞれ払わなければならない場合も多いので、費用的な負担も大きくなります。
【マイナー選択はちょっと学びたい方におすすめ】
この記事では、マイナー(Minor・副専攻)とは何か、メリットとデメリットについて紹介しました。
マイナーは、気軽に学び始められるお手軽なシステムですが、学べる内容や就職には限界があります。
追加でご紹介した二重専攻や二重学位などの学びの選択肢もあります。
これらは複数の分野に関係する仕事を目指す場合におすすめですが、時間や費用の負担も大きくなります。
自分の目的や興味に合わせて、最適な学びの方法を選んでください。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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