周りの意見に流されがちな人「自分の意見が持てるようになりたいです。それには、クリティカルシンキングが重要らしいのですが、何なのか・どう鍛えればいいのか教えてください」
今日はそんな悩みにお答えします。
- クリティカルシンキングとは
- クリティカルシンキングが求められるわけ
- クリティカルシンキングの鍛え方
この記事を読めば、まだクリティカルシンキングを知らないという方でも、その必要性に気づき、鍛えていく方向性がわかりますよ。
それでは見ていきましょう。
クリティカルシンキング(批評的思考)とは
批判的思考と言われても、いまいちピンときませんよね?
クリティカルシンキング(critical thinking)では、常につぎの2つの質問を考えています。
- 事実なのか意見なのか?
- どうしてそう思うのか?
この二つが押さえられると、流行や周りの意見に流されるというよりは、より客観的に考えて、自分の考えを構築することができるようになりますよ。
順番に説明していきます。
事実なのか意見なのか?
まずは、「事実なのか・意見なのか」を考えていきます。
事実とは、全てにおいて正しいとされている事柄です。
たとえば、「佐藤さんは存在する」ということは、日本に180万人以上いるわけですし事実になりますね。
他にも、「2足す2は4」というのは事実ですし、「地球が太陽を公転している」ということも事実ですね。
では意見はなんでしょうか?
意見とは、事実でないもの、つまり誰かしらの見解や憶測が入り混じった事柄です。
たとえば、とある女性が「私は世界一美しい」と言ったとしたら、それは彼女の考える見解だけなので意見になります。
他にも、「神様はぜったい存在する」というのも、集団単位にはなりますが、確かめられないのでただ意見ですね。
よって、会話の中でも相手の言うこと・自分の言うことが事実なのか、ただの個人の意見なのかを考えていくことがクリティカルシンキングの第一歩ですよ。
どうしてそう思うのか?
クリティカルシンキングでは、どうしてその意見に至ったのかを考えていきます。
- どんな分野・観点からの意見なのか?
- どのような方法で考えているのか?
この二つポイントが重要ですよ。
まず、どんな分野や観点からの意見なのかを考えてみましょう。
たとえば、「神様はぜったい存在する」という意見にも、宗教的な観点から見るのか、自然科学的な観点から見てみるのか違いますね。
他にも、
- 倫理的
- 芸術的
- 文化的
などとどのような観点かというだけで意見が変わってきますよ。
次に、どのような方法で意見を考えているのかも理解しましょう。
たとえば、「神様はぜったい存在する」という意見を、信仰的に考えているのか、それとも直感的なのか、考え方が様々ですよね。
他にも、
- 感情的
- 論理的
- 言語的
などあるので、どんな方法で考えているのかを知ることがクリティカルシンキングには必要です。
このように、クリティカルシンキングでは、意見なのか事実なのか、どのようにその意見に至っているのか、を考えていくことが肝になりますよ。
クリティカルシンキングが求められる訳
ここでは「どうしてクリティカルシンキング(批判的思考)が重要なのか」を解説していきます。
- 情報に流されにくい
- より意味のある学習ができる
まず、真っ先にあがるのが、周りや人の情報に流されにくくなることです。
なぜなら、相手の意見を全て正しい・間違っていると受け取るのではなく、相手の立場および客観的な見地から考えることできるからです。
なので、しっかりと自分なりに理解ができるようになるからこそ、情報社会でも自分の軸を持って生きていけますよ。
つぎに、クリティカルシンキングは「何かを学ぶとき」に本領を発揮します。
というのも、今まで記憶すれば良いだけの学習だったかもしれませんが、これからは「どうしてそうなるのか」・「なぜそれに至ったのか」を考えていくためです。
ですので、上部だけの学習ではなく、自分にしっかりと取り込んだ知識を本当の意味で身につけていけますよ。
だからこそ、記憶力だけで戦ってきた高学歴や資格などよりも、これから伸びていけるクリティカルシンキングができる人材が求められているのです。
クリティカルシンキングの鍛え方
求められる能力でもあるクリティカルシンキングですが、これは誰でも伸ばしていくことができます。
クリティカルシンキングの鍛え方は気になりませんか?
実は、その方法は皆さんはすでに知っています。
最初に紹介した、この二つ質問を問いかけていけばいいのです。
- 事実なのか意見なのか?
- どうしてそう思うのか?
会話の中でも、ネットでニュースを見たときでも、何かを学んでいるときでも……
問いかけを常に継続していくことで、だんだんとクリティカルシンキングが鍛えられますよ。
たしかに正直めんどうな印象があるかもしれません。
ですが、それ以上に得られるものが多いので、ぜひお試しあれ!
ただここで注意点なのですが、相手の意見を考えてみた際に、評価(ジャッジ)をしてはいけませんよ。
なぜなら、ここで重要なのは相手が「なぜ正しいと思っているのか」であって、それが正しいかどうかは重要じゃないからです。
なので、客観的な・論理的な見地から相手を批判するわけではないことを覚えておいてくださいね。
まとめ:あとはクリティカルシンキングを鍛えていくだけ
このように、クリティカルシンキング(批判的思考)は、あなたの考え方を深められる価値のある能力です。
よく「批判的・懐疑的でいることがクリティカルシンキングだ」という見方もありますが、私は二つの質問にして考えた方がわかりやすいと思っています。
もしあなたがクリティカルシンキングを身につけたのなら、私のこの二つの質問についても考えてみてくださいね。
- 私が話しているのは、意見なのか事実なのか
- 私は何を踏まえて、この意見を持っているのか
次にあなたがこの記事を読んだときに、この二つに答えられるようになっていると良いですね。
もしビジネスの繋がりを広げることに興味があるのなら、ぜひビジネス特化SNS『リンクトイン(LinkedIn)』を初めてみてください。
SNSはさまざまな人の意見が交わる場なので、クリティカルシンキングがより鍛えられますよ。
この記事が少しでも役に立ったのなら嬉しいです。
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