【ダーウィンの進化論で考える】人類の起源とは【考える力を鍛える】

【ダーウィンの進化論で考える】人類の起源とは【考える力を鍛える】科学の教養
わたしたち人類の起源はいつどのように起こったのでしょうか?

二つの代表的な説が、創造論と進化論です。

それぞれ創造論とは「ヒトは神が創造した」という説で、進化論とは「ヒトはチンパンジーから進化した」という説です。

今回は、進化論を初めて定説したイギリスの地質学者・生物学者『チャールズ・ダーウィン』にもふれながら、そんな「人類の起源」について見ていきます。

✔️本記事で学べること

  • ダーウィンの進化論とは
  • 創造論が信じられるのはなぜか
  • 創造論への反論意見とは

最近では、信徒らによる創造論に偏った意見もよく目にしますが、この記事では、より公平な目線で解説します。

それでは、チャールズ・ダーウィンと「人類の起源」について見ていきましょう。

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ダーウィンの進化論とは

晩年のチャールズ・ダーウィンの肖像

チャールズ・ロバート・ダーウィン(Charles Robert Darwin)は世界一周のビーグル号による探索の結果、進化論にいたり発表しました。

進化論は冒頭で紹介したように、「生物は時代を超えて進化することで多様化してきた」という説になります。

ダーウィンの進化論では、進化論の中でも「自然選択説(Natural Selection)」というアイデアが大事です。

自然選択説では、より環境に適した生物の種が残り、適さなかった生物は淘汰される「適者生存」が唱えられています。

理論的にも、生物は子孫を残すために、より生き残る術がある種類と繁殖しようと思うのは納得ですよね。

また、ダーウィンの時代にはまだ解明されていませんでしたが、今では遺伝子の突然変異によって種の多様化していったと考えられています。

そして、そのたくさんの多様性の中でも、環境に適したものが残っていくことで進化していくのです。

こう考えてみると、チンパンジーのヒトへの進化も、だんだん道具や火を使う新しい環境への適応していった結果と読み取れますね。

このように、ダーウィンの説をベースに発展させた進化論が、今では一般的に知られていますよ。

創造論が信じられるのはなぜか

雲上にそびえ立つ塔上で手を広げた神の像

創造論は冒頭で紹介したように、「生物は神が創造した」という説になります。

この意見には、まったくと言っていいほど根拠もありませんし、神がいる証明ができた訳でもありません。

それでも支持されているのは、ダーウィンの進化論の考え方では間違った事実がたくさん見つかってきたためです。

  • 中間種が見つかっていない
  • 生命の起源の説明ができない
  • 2018年の遺伝子データ解析の結果

それでは順に説明していきます。

中間種が見つかっていない

まず、ダーウィンの進化論が正しければ、中間種が見つかるはずです。

なぜなら、彼の進化論では「だんだんと」進化していったことになるためです。

しかし、キリンを例にとっても、首が短い種類のキリンは見つかっているのですが、長い首と短い首の中間に当たるキリンの種類(中間種)が見つかっていないのです。

つまり、進化していったのは間違いなのではないのかという意見があります。

生命の起源の説明ができない

卵から生まれている亀の赤ちゃん

また、ダーウィンの進化論では、生命の起源を説明するには難しいところがあります。

なぜなら、生物を構成する元素などがあっても、それがどう適応して生命に繋がるのか説明がないからです。

一方、神が作ったとすれば、問題なく起源は神だとすれば解決しますね。

2018年の遺伝子データ解析の結果

最後に、近年創造論に熱が入っている理由が、2018年の遺伝子データ解析の結果によるものです。

データ解析の結果からは、「現存する90%の生物が10万年〜20万年前に誕生した」という結果が得られました。

これはつまり「だんだん」ではなく、突然「ドバッと」生物の種類が増えたことがわかりますよね?

この結果、「そんなことができるのは神だけだ」となったのです。

もし遺伝子データを解析したM.Y.ストークルとD.S.タラーの論文『Why should mitochondria define species?』を読みたいなら、こちらで無料公開されています。

このように、新しい発見の説明が難しいとなった結果、「神が作ったんだ」と神に丸投げしたのが創造論になりますよ。

もしかしたら本当に正しいかもしれませんが、現状ではやはり妥協説ですね。

創造論への反論意見とは

土に埋まった古代の化石たち

ダーウィンの進化論(自然選択説)には多くの抜け穴があることがわかりましたね。

それでは本当に創造論が正しいということになるのでしょうか?

実は、自然選択説で説明できていない部分を補う意見も存在します。

  • 中間種は化石がないだけ
  • 突然変異説
  • それぞれを簡単に見てみましょう。

    中間種は化石がないだけ

    まず、創造論にあった中間種が見つかっていないという論点に対して、化石が残らなかったという反論があります。

    というのも、中間種は進化の途中であるため残る数が少なく、結果化石として残る可能性が低いからです。

    かなり当て付け感が否めない意見ですが、本当のところはわかりませんよね。

    もっとも、中間種が見つかれば早いのですが、そうでもないと水掛け論になってしまいます。

    突然変異説とは

    進化論には自然選択説の別説として、突然変異説が存在します。

    突然変異説は、その名の通り、突然変異によって種の多様化がおこってきたと考えています。

    なので、何らかの突然変異で多くの生物が10万年〜20万年前に生まれたのかもしれません。

    また、進化論の一部ではあるので、自然選択説もあり、突然変異説もあるという共存も可能です。

    なので、創造論とはまた違った見方にはなってきますよ。

    ただ、この説にも根拠に薄さがみられるので、実際のどうなのかはまだわかりませんね。

    まとめ:なにを信じるかはあなた次第

    人類の猿からの進化をかたどった模型

    このように、この記事では「人類の起源」にまつわる進化論と創造論についてお話ししてきました。

    どれも間違っているようで、まだまだ理論的に抜けているところが多いのが現状です。

    ではどれを信じればいいのでしょうか?

    それはあなた次第です。

    進化したでも、神が作ったでも、はたまた全く別の理論があるかもしれません。

    ですが、両方の見方を学んだ今、あなたの意見を持つことが大切なのですよ。

    もしダーウィンのように、偉業を成し遂げた科学者を知りたいのなら、「近代細菌学の祖」とも呼ばれる『ルイ・パスツール』がおすすめです。

    詳しくは次の記事から読んでみてください。

    他にも、有名な物理学者「アルベルト・アインシュタイン」による業績をまとめた記事もあります。

    もし彼の名前しか知らないのなら、ぜひこの機会にどんなことを成し遂げたから有名なのかを読みるといいですよ。

    この記事が面白い・ためになったと感じてもらえたのなら嬉しいです。

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