【学ぶ理由を明確化】子供の「どうして勉強が必要なのか?」への答え方

【学ぶ理由を明確化】子供の「どうして勉強が必要なのか?」への答え方子供の教育
悩みを抱える女性

勉強をしない子供に悩むママ「先日、子供になんで勉強をしないといけないのかと聞かれました。どう答えるのが正解なのでしょうか?」

そんな疑問に答えます。

子供に聞かれたら困る質問のひとつに「どうして勉強するの?」があります。

なかなかさっとは答えられない質問ですよね。

「将来のため」と言っても、どう将来に繋がるのかに答えられなければ意味がありません。

また、「いい大学・いい企業に入るため」といっても、「じゃあなんで?」と聞き返されてしまいます。

なら、どう答えればいいのでしょうか?

この記事では、そんな「どうして勉強が必要なのか?」への答え方を解説していきます。

✔️本記事の内容

  • どうして勉強が必要なのか?
  • 【教科ごとわかる!】学ぶ理由とは

とくに国語のみや数学のみなど、特定の教科を毛嫌いしているお子さんにはきっと効果的な答え方ですよ。

それでは見ていきましょう。

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どうして勉強が必要なのか?

タブレットを熱心に操作する少女

子供にとって勉強をすることはやっぱり重要です。

その理由は、仕事や生活の中で役に立つスキルを鍛えられるからです。

たとえば、よほどの単純作業でない限り、わたしたちは毎日のように思考力を働かせていますよね。

  • 「どうしてこうなのだろう?」
  • 「この人はこう考えてるのかな?」
  • 「どっちを選ぼうかな?」

だからこそ、高い思考力は、きっと生活や仕事で役に立つことがわかるはずです。

しかし、思考力を鍛えるとなると、どうすれば良いのでしょうか?

思考力を高めるカギが学校の勉強にあるのです。

  1. 論理的思考 → 数学/算数
  2. 感情的思考 → 国語
  3. 多面的思考 → 美術/図工/音楽/など

論理的な思考を鍛えるのなら、数学や算数のように、計算で順序よく解くことで鍛えられます。

ほかにも、感情的な思考のためには、国語のような、文章から読み解く力が必要です。

そして、さまざまな観点から考える多面的思考については、美術や図工、音楽など、さまざまな教科から違った世界を学べますよね。

つまり、学校の勉強はいい成績を取ることでも、その教科が得意になることでもありません。

勉強の本来の目的は、思考力を始めとするいろいろな便利スキルを鍛えることなのです。

これが理解できると、意味がないと思えていた教科も見違えるはずです。

しかし、「便利スキル」というのは漠然としているので、教科ごとに鍛えられる力とは何かを見ていきましょう。

【教科ごとわかる!】学ぶ理由とは

天を目指すヒーロー少年

学校の勉強によって、さまざまなスキルを鍛えることができるとお話ししました。

ここでは、教科ごとにどのような学ぶメリットがあるのか、について迫っていきます。

紹介していく教科たち
国語英語理科
社会音楽美術・図工
算数・数学保健・体育プログラミング

順番に解説します。

国語

苦手な子が多い国語ですが、国語はひじょうに多様なスキルを伸ばしていくれます。

国語で鍛えられる力(参照:文科省

  • 情緒力
  • 想像力
  • 表現力
  • 語彙力
  • 論理的思考力

感じて、想像する、そして表現する、これらはどれも他の人とのコミュニケーションには欠かせません。

語彙力の重要性に関しては、こちらの記事を参考にしてみてください。

そして、国語でもちゃんと論理的思考は身につきます。

感情だけではなく、相手の意思や意図を汲み取るという意味でも、論理的に考える力は大人になっても大切ですよね。

このように、国語は多角的に「人との関わり合い」の肝になるスキルを鍛えることに適しています。

英語

黒板にさまざまな言語で文字を書く女性

いま日本にいる子供たちにとっては、英語を学ぶ必要性を感じにくいのも事実です。

事実、親御さんでさえも、日本から出たことがないという話はよく耳にします。

ですが、英語を学ぶからこそ鍛えられる能力もあるので、必要なことには変わりませんよ。

英語で鍛えられる力

  • 国際力
  • 表現力
  • 英語における国語力

国際力とは、海外の歴史や文化への理解力に限りません。

それを踏まえた、日本の歴史や文化への考え方も変わってくるのです。

つまり、人種や文化を超えた、多角的な思考力を鍛えるためにも、英語が一翼を担っていることになりますね。

ほかにも、英語では表現力を鍛えられるもできます。

日本人でありながら、英語で表現し、コミュニケーションを取れる力は、国際化が進む日本にとっても他人事ではありませんよ。

そして、英語という言語の中でも、国語力(情緒力・想像力・語彙力など)を鍛えることができますね。

このように、英語は国語的な側面だけでなく、国際社会を生き抜くすべに、国際理解と国際コミュニケーションの要になるからこそ、勉強をする必要があるのです。

理科

理科は、物理や生物、化学などを含みますが、どれかは苦手だって方が多いですよね。

ただ、毎度ながら、理科で鍛えられるスキルも唯一無二です。

理科で鍛えられる力

  • 探究力
  • 問題解決能力
  • 科学的表現力
  • 科学的思考力(実験力)

「どうしてなんだろう?」という探究力に始まります。

この不思議だと考えることは、大人になって、ただ言われた通りに作業をする生活を逃れるためにも必要ですね。

その謎を解き明かしていくときに役立つのが問題解決能力。

科学的思考力(実験力)と組み合わせれば、トライ&エラーから答えを探していくことを学ぶこともできます。

失敗を恐れずに、修正していきながらも、答えに少しずつ近づいていく、言わずもがな重要な能力のひとつです。

そして、理科で鍛えられるスキルの中に、科学的表現力もあります。

グラフやチャートを活用することで視覚的に捉えやすくする、そんな利用者の目線にたった表現能力は、大人になった時のプレゼンなどでもきっと生きてきますよ。

このように、理科では、探究や実験などを通して、継続的に伸ばしていける能力を鍛えることができる教科になっています。

社会

社会では、地理や歴史、経済など、どこかオプショナルな印象を持たれがちです。

ですが、社会を学ぶことで、現代でこそ役立つさまざまな力を伸ばしていけます。

社会で鍛えられる力

  • 説明力
  • 問題解決能力
  • 情報処理能力

社会では、とくに説明力が求められます。

相手にもわかりやすい形で「なにか」を説明する、そのスキルは大人になっていくほど必要になっていきますよね。

そして、ここでも理科のように問題解決能力は伸ばすことができます。

ただ、大きく異なるのは、実験的な解決ではなく、情報処理によって答えを求めていくことです。

情報を整理して、わかりやすい形処理してあげる、そんな社会科の当たり前が、実際の社会でも役に立ちますよ。

同じ能力でも違ったアプローチで鍛えることで、柔軟性のある応用可能なスキルを身に着けられるのです。

音楽

譜面を見ながらピアノを演奏する女の子

音楽はとくに男子生徒から軽視されやすい教科ですね。

実際、音楽関係に進まないなら、大人になっても縁遠いように感じてしまいます。

音楽で鍛えられる力

  • 表現力
  • 発声力
  • 鑑賞力

音楽での表現力は、今までの教科とは一味違います。

音という当たり前のものに意識を傾けて、そこから感情や思い、意思などを表現力で伝えて、鑑賞力で感じていく。

言葉だけではない、伝え方の多様性に気づかせてくれる教科です。

そして、発声力は、話す時のカギになって来る存在。

大人になって来ると、あの声はよく透っているなど、思うことは多くなるかと思います。

確かに、直接的なメリットは少ないようですが、感受性を豊かにして、観える世界を広げてくれる音楽は必要です。

美術・図工

美術や図工、また技術なども音楽に似ています。

特別このスキルが必然的になって来るわけではありませんが、あることで見方や感じ方、表現の仕方にバリエーションが出る

しっかりと勉強することはできなくても、続けていくことに意味があるのです。

また人によって、表現の仕方や感じ方が大きく異なって来るので、多様性を学ぶ意味でも重要な教科たちですね。

人はやっぱり人との関わり合いが多いので、こうした多角的な理解力・思考力は欠かせませんよ。

算数・数学

算数や数学は、かなり議論される教科です。

よく「微分・積分は何の役に立つの?」という疑問を耳にすることもあります。

しかし、ここでも、数学を学ぶことでどんな能力を伸ばしているのかを考えてみると、すっきりして理解できます。

算数・数学で鍛えられる力

  • 計算力
  • 問題解決能力
  • 論理的思考力

数学で伸びる力として、一番明らかなのは計算力でしょう。

ただ、あっても損はしないが、それほど計算力は必要と感じていないかもしれませんね。

ただ、理科にしても、社会にしても、プログラミングにしても、計算力が必要な分野は多いので、効率的に伸ばせる数学は重要ですよ。

しかし、数学の肝になって来るのは、問題解決能力と論理的思考力です。

持っている知識でどのように問題を解いていくのか、それを論理的に考えていく、すると二つのスキルが同時に鍛えられます。

そして、このどちらもが、数学だけでなく、どんな仕事であっても生きてくるはずです。

保健・体育

サッカーの試合を楽しむ少年たち

保健・体育で伸びる能力に関しては、それほど珍しいものはありません。

保健・体育で鍛えられる力

  • 挑戦力
  • 基礎体力
  • チームワーク
  • 自己管理能力

どれも生きていく上で大切なスキルだということは明らかでしょう。

ただ、保健・体育に関しては、勉強以前にそれ以外の理由で拒んでいる場合が多いです。

なので、その問題を解消してあげることが、大切ですよ。

プログラミング

近年、話題にもなっているプログラミングの履修化。

プログラミングではどのような力を伸ばすことが期待されているのでしょうか?

プログラミングで鍛えられる力

  • 継続力
  • 自己分析力
  • 論理的思考力

いくら新しいことに挑戦しても、継続できなければ残るものも少ないです。

だからこそ、どれだけエラーがあっても諦めない継続力を高めることが重要になります。

そして、プログラミングは論理的に進むため、すべてのエラーは自分にのみ失敗の非があります。

なので、自己分析力を鍛えるのに適しています。

自己分析力とは、失敗をしてもどこが悪かったのかを分析し、改善していける力です。

人に従順ではなく、自分で考えて行動することが求められている今だからこそ、プログラミングには可能性があるのでしょう。

まとめ:どれも大事だからこそ、勉強には意味がある

一人のアジア人がいる欧米人の教室

このように、「どうして勉強が必要なのか」の答えについて解説して来ました。

「将来のため」と漠然とするのではなく、「将来役に立つスキルを身に着けるため」と答えましょう。

そのスキルに関しては、駆け足にはなりましたが、教科ごとの項目が役に立つかと思います。

この記事では、親御さん向けに堅い表現にはなっていますが、お子さんに話すときには上手く噛み砕いて話してあげましょう

どう話せばあなたのお子さんにもわかりやすいのかは、あなたが一番知っているかと思います。

なので、ぜひ次に「なんで勉強しないといけないの?」と聞かれた時は、しっかりと答えてあげましょうね。

この記事が役に立ったなら嬉しいです。

もし子供にもっと本を読んでもらいたいと思っているのなら、こちらの記事が参考になりますよ。

ほかにも、子供のオンライン学習に適した『カーンアカデミー』を以下の記事で紹介しているので、無料オンライン学習サイトに興味がある方はぜひチェックしてみてください。

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