【最新版】ユニコーン企業とは?国内外の注目企業を知ろう

【最新版】ユニコーン企業とは?国内外の注目企業を知ろう大人の学び
悩みを抱えた男性
  • ユニコーン企業って何?
  • 日本のユニコーン企業を知りたい!
  • ユニコーン企業はどの国に多いの?

こんな悩みを解決します。

✔ 本記事の内容

  • ユニコーン企業の定義
  • 日本のユニコーン企業一覧
  • 世界で注目のユニコーン企業特集

ユニコーン企業』という聞くと、何か凄いような珍しいような印象を受けます。

ただ、実際どういった企業なのか聞かれると、正直わからない。

そこで今回は、「ユニコーン企業の定義」と「日本と世界のユニコーン企業」を踏まえて、『ユニコーン企業(Unicorn)』について深ぼっていきます。

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ユニコーン企業とは

ユニコーン企業の定義

ユニコーン企業とは《定義とスゴさ》

『ユニコーン企業』とは、評価額が 1,100億円($1B)を超えた未上場のスタートアップ(ベンチャー企業)のこと。

成功したスタートアップ企業の基準として、『ユニコーン企業』と使われることが多いです。

定義にある「未上場である」ことも重要なポイント。

なので、上場や買収によって、ユニコーンから引退する企業もあります。

たとえば、Uber や Facebook、そして Aribnb などは上場する前までは、ユニコーン企業の一員でした。

世界にあるユニコーンの企業数

では、『ユニコーン企業』がどれほど貴重のでしょうか?

ユニコーンデカコーンヘクトコーン
評価額1,100億円以上
($1B)
1.1兆円以上
($10B)
11兆円以上
($100B)
企業数907社54社2社

2021年11月時点でのデータ(引用元【CB Insights】)

世界で 907社と聞くと多いように感じますよね。

ただ、毎年 1億社ものスタートアップが誕生していることを考えると、ほんの一握りの成功者のみだとわかります。

ちなみに、業界別に見ていてみると、ユニコーン企業の特徴も見えてきますよ。

  • 19%が フィンテック(Fintech)
  • 17%が サース(SaaS)関連
  • 11%が Eコマース や D2C など

2021年11月時点でのデータ(引用元【CB Insights】)

最新テクノロジーや情報を用いた、画期的なビジネスアイデアが多い印象ですね。

他にも、人工知能関連が 9%と、これからも伸びてきそうですね。

日本のユニコーン企業 まとめ

日本のユニコーン企業を知ろう!

では、日本にはどれだけのユニコーン企業があるのでしょうか?

国内のユニコーン企業に属するのは、たったの 10社のみです。

世界3位の経済大国にもかかわらず、かなり少ない印象を受けますね。

では、日本のユニコーン企業の一覧を見てみましょう。

社名事業内容評価額(億円)
1Preferred Networks人工知能や深層学習などの研究・開発・実用化3,549
2スマートニュース便利なニュースアプリ「SmartNews」の開発・運営2,017
3SmartHRクラウド人事労務ソフト「SmartHR」の開発・運営1,731
4TRIPLE-1最先端プロセス技術を用いた半導体の設計・開発1,641
5TBM紙やプラの代替素材「LIMEX」や再生材料「CirculeX」の開発・販売1,336
6クリーンプラネット量子水素エネルギーの研究・開発1,299
7リキッドグループ仮想通貨取引所「Liquid by Quoine」の開発・運営1,257
8Mobility Technologiesタクシー配車アプリ「GO」の開発・運営1,169
9Spiberタンパク質素材「Brewed Protein」の開発・製造1,166
10GVEデジタル通貨プラットフォーム「CBDC」などの開発・運営1,117

2021年11月時点でのデータ(引用元【STARTUP DB】)

聞いたことのある企業もない企業もありますね。

ただ、一貫して、時代の最先端を感じさせる、面白い事業が多いです。

世界のユニコーン企業 まとめ

世界のユニコーン企業から見えてくるもの

スタートアップ企業が多く立ち上がる地域のことを、スタートアップ・シーン(startup scene)と呼びます。

そして、世界中には、そんなスタートアップ・シーンが、多くのユニコーン企業を輩出する注目の場所になっているわけです。

それでは、知っておきたい国や地域、そして企業例をいくつか見ていきましょう。

注目のスタートアップ・シーン

  • アメリカ(北米)
  • 中国(東アジア)
  • スウェーデン(北欧)
  • シンガポール(東南アジア)
  • イスラエル(中東)

【世界のユニコーン大国】アメリカ合衆国

やはり圧倒的な存在感を持つのが、アメリカ合衆国。

およそ半数ものユニコーン企業はアメリカで誕生しています。

サンフランシスコからの輩出は特に多いです。

また、Stanford や Harvard、そして MIT などの有名な大学のある地域でも、ユニコーンが多く誕生していますね。

今、アメリカで注目されているユニコーンをいくつか見てみましょう。

社名事業内容評価額($B)
1SpaceXロケットや宇宙船の開発・宇宙輸送の商業化100
2Stripeオンライン決済サービス「Stripe」の開発・運営95
3Instacart買い物代行サービス「Instacart」の開発・運営39
4DatabricksAI や機械学習のためのデータ分析ソフトウェアの研究・開発38
5Epic Games「Fortnite」を始めとする PC ゲームやソフトウェアの開発・販売29

2021年11月時点でのデータ(引用元【CB Insights】)

ちなみに、元ユニコーンとして、先ほどあげた Uber や Facebook、Airbnb の他にも、Twitter や Slack などがあります。

どれも、今では当たり前に使うアプリやサービスを提供していますね。

世界の成長企業を見る上で、これからもアメリカからは目を離せませんね。

【新時代のユニコーン輩出国】中華人民共和国(中国)

世界2位の経済大国は、ユニコーン企業数も第2位です。

そんな中国には、世界のおよそ 20%ものユニコーン企業があります。

ユニコーンを排出するのは、北京や上海、深センなど中国の主要都市ばかり。

海外大学から帰国した優秀な人材が、企業を立ち上げるパターンも多いですね。

中国で今注目を集めているユニコーンをいくつか見てみましょう。

社名事業内容評価額($B)
1Bytedanceショート動画配信アプリ「Tiktok / Douyin」の開発・運営140
2XiaohongshuEコマースプラットフォーム「小紅書(RED)」の開発・運営20
3Yuanfudaoオンライン教育アプリ「猿輔導」の開発・運営15.5

2021年11月時点でのデータ(引用元【CB Insights】)

ちなみに、元ユニコーンとして、Alibaba や Xiaomi、DiDI などがあります。

中国国内だけでも十分に成長できるので、日本でも知られているような世界で活躍する企業は意外と少ないかもしれませんね。

【北欧のイノベーション大国】スウェーデン

もちろん、ヨーロッパ諸国も負けていません。

イギリスやフランス、ドイツなど、どの国もユニコーン企業が多く、中でも私の一押しなのがスウェーデンです。

たとえば、ストックホルムは、多くのユニコーン企業を生み出しているスタートアップ・シーン。

今、スウェーデンで注目を集めているユニコーンをいくつか見てみましょう。

社名事業内容評価額($B)
1Klarna後払い決済サービス「Klarna」の開発・運営46
2NorthvoltEV用リチウムイオンバッテリーの製造・販売9
3KRY遠隔医療サービス「KRY」の開発・運営2

2021年11月時点でのデータ(引用元【CB Insights】)

元ユニコーンとしては、Spotify や Skype、Truecaller などが挙げられます。

もちろん、他のヨーロッパの国々も、多くのユニコーン企業を輩出しているので、興味のある方は、ぜひ調べてみてください。

【東南アジアのハブ】シンガポール

何かとアツい東南アジア。

その中でも小さいながらに存在感を示すのが、小国シンガポールです。

経済成長を遂げているアセアン諸国の存在もあって、シンガポールでの起業も大きな選択肢にもなっています。

今、シンガポールで注目を集めているユニコーンをいくつか見てみましょう。

社名事業内容評価額($B)
1Grab東南アジアでの配車アプリ「Grab」の開発・運営14
2HyalRouteシェアード通信ネットワークの提供・販売3.5
3Advance Intelligence GroupAI 技術の活用によるソフトウェアやプラットフォームの開発2

2021年11月時点でのデータ(引用元【CB Insights】)

ちなみに、私の在籍するシンガポール国立大学も、学生によるスタートアップに力を入れています。

これからの時代は、そんなところも大学選びのポイントになってくるかもしれませんね。

【中東のテック大国】イスラエル

最後に、意外と知られていない中東のスタートアップ・シーンをご紹介。

それこそが、テック大国 イスラエルになります。

アメリカや中国、インドに続いてのユニコーン企業の輩出実績があり、イギリスやフランスにも負けていません。

そんなイスラエルで今注目されているユニコーン企業がこちら。

社名事業内容評価額($B)
1Wizサイバーセキュリティプラットフォームの開発・販売6
2Melioスマホ決済サービス「melio」の開発・運営4
3Transmit Securityパスワード不要の認証サービスの開発・販売2.7

2021年11月時点でのデータ(引用元【CB Insights】)

正直、わたし自身もイスラエルがこれほどイノベーションに注力しているとは知りませんでした。

これからはしっかりと追っていきたい国の一つですね。

【まとめ】時代の先を駆けるユニコーン企業は要注目!

光へと羽ばたくユニコーン

このように、ユニコーン企業とは、時代の最先端をいく成長過程のスタートアップ企業

どの企業にも、他にないユニークさと画期的なアイデアを元に、ビジネスを展開しています。

日本も政府が力を入れ始めるなど、負けじと世界に対抗していますが、まだまだと言ったところです。

こんな企業が成功しているんだ!」と新しく学ぶ機会になってのではないでしょうか?

もし興味を持った方は、【CB Insights】からユニコーンの一覧をみてみてください。

この記事が少しでも役に立ったのなら幸いです。

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