「化学」を学び始めたとき、どうにもわかりずらいのが「化合物」です。
では、化合物とは、どんなものなのでしょうか?
似ているけども違うものに「元素」や「混合物」があります。
これらの違いは、どこにあるのでしょうか?
この記事では、子供でもわかるように、簡単に説明してきますね。
それでは見ていきましょう。
化合物とは
化合物(Compound)とはなんでしょうか?
化合物とは、2種類以上の元素が化学結合してできた物質のことです。
ただ、このままでは、まだわかりずらいですよね。
なので、話を噛み砕いて説明していきましょう。
例として、水を考えてみましょう。
水(H2O)というのは、水素原子(H)と酸素原子(O)による化合物になります。
ここで重要になるのが、化合物である水と、元になっている水素や酸素の性質が異なる点です。
水素や酸素はそれぞれ気体ですが、水は液体です。
また、水素は燃えやすく、酸素は燃えさせる力がありますが、水は燃えにくく、消火に使われます。
こうした化学結合する(化学的に組み合わさる)ことで、元素とは違う性質を持つことができるのです。
元素とは
では、元素(Element)とはなんでしょうか?
元素とは、化学反応によって分解できない物質のことです。
たとえば、水は水素と酸素に分解できますが、水素や酸素はもう分解できません。
これら元素は、地球上に約120種類あります。
そして、それらは記号で表されています。
そうです、周期表にまとめられているのが、元素になります。
たとえば、水素は H 、酸素は O 、炭素は C 、金は Au などです。
混合物とは
では、混合物(Mixture)とはなんでしょうか。
混合物とは、2種類以上の物質が混ざった物質のことです。
ただ、化合物とは違い、混合物では化学結合が起こりません。
つまり、物質はそのままの性質を保ちます。
たとえば、砂と塩という物質を混ぜると、砂と塩の混合物になります。
ただ、砂も塩も、それぞれの性質は変わっていません。
砂は個体で、塩は溶けやすいままです。
だからこそ、混合物は物理的な方法で分離できます。
たとえば、この砂と塩の混合物は、水に溶かしてから濾過をすると、それぞれに分離できます。
【まとめ】「化合物」と「元素」と「混合物」
今回は、化学の基礎的な概念である「化合物」と「元素」と「混合物」について説明しました。
化合物は、元素が化学結合してできた物質で、新しい性質を持ちます。
元素は、化学反応によって分解できない物質で、記号や周期表で表されます。
混合物は、物質が混ざってできた物質で、元の性質を保ちます。
これらの違いを理解することで、化学の世界がもっと楽しくなりますよ。
クイズ形式でわかる、周期表の読み取り方についても記事にしています。
ぜひ読んでみてください。
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