そんな疑問に答えます。
この記事では、大学がどのように新型コロナ感染の拡大に生き延びていけるのかを見ていきます。
そこで参考になるのが、わたしや友人が在籍するさまざまな世界の大学の現状です。
世界を見ることで、これからの日本の大学の動向も掴めるはず。
それでは見ていきましょう。
- 大学の講義の形式は?
- 課題や試験はどうなる?
- 実験の授業はどうなるのか
大学の講義の形式は?
大学の講義・授業としては、大まかに二つに分類できます。
- 完全オンライン授業
- 少人数の講義とオンライン授業の組み合わせ
順番に見ていきましょう。
完全オンライン授業
まず、一番シンプルなのが、完全にオンライン授業にしてしまうことです。
学生は全ての授業をライブ動画またはアーカイブに残った動画を見ることになります。
教授はパワーポイントを準備して、デジタルで手書きを映し出すこともできるので、それほど苦労はいらないでしょう。
たとえば、わたしの大学でも『Zoom』を使った授業がありましたが、スムーズに進行しました。
たまにラグがあるのは事実ですが、『Zoom』上でも質問もオンライン上でできますし、何も問題はありません。
個人的にはアーカイブが残ると、いつでも見られるので嬉しいですね。
ただ、アーカイブを残すと問題になるのが、動画の再利用です。
つまり、一度動画ができてしまえば、毎年同じ動画を流せば良くなるわけで、学生としてはあまり嬉しくない心境になります。
もしこうした完全オンライン授業になった場合は、自宅から一歩も外に出ないで毎日過ごすこともできますね。
少人数の講義とオンライン授業の組み合わせ
次に紹介するのは、オンライン授業をベースとした上での小規模での講義を入れる方法です。
つまり、30人までなどと講義を直接受けられる定員を決めて講義をします。
そして、その他の生徒は完全オンラインのように、その講義のライブ映像またはアーカイブを見ることになります。
定員までの人数の選び方はさまざまです。
- 先着順
- 予約制
- 交代制
この方法なら、講義のあとに教授と直接話せる機会もあるので、学生としても嬉しいですね。
また、オンライン授業をベースとはしているので、感染の拡大も最小限に抑えることができますよ。
わたしの大学では、教授によってこの組み合わせ形式をとっているコースもありました。
ただ、実際、ほかがオンラインだと、わざわざ大学まで行くのが面倒になるのも事実です。
課題や試験はどうなる?
それでは、オンラインになった場合の試験や課題の形式はどのようになるのでしょうか?
課題と試験に分けて、それぞれ解説していきます。
課題に変化はないのか?
課題自体には大きな変化はありません。
グループワークにしても、オンラインでミーティングすることになりますし、プレゼンもオンラインで可能です。
ただ、コースによっては課題の難易度が例年に比べて上下することがあります。
たとえば、オンラインで学ぶには難しめの単位なら、課題も比較的優しめになることがあります。
ですが、反対に、あまり変わらない場合は、より教授が時間をかけられるので、課題が難しくなることも多いですよ。
とはいえ、全体的に課題には変化がないと考えて大丈夫です。
試験の形式はどう変わる?
試験の形式は多岐に渡ります。
- 小規模での通常試験の実施
- オンライン配布での試験の実施
- ライブ映像ありの試験の実施
順に説明します。
小規模での通常試験の実施
一つ目は、少人数に抑えることで、そのまま試験を実施する場合があります。
これは比較的に感染症が流行していないとき使われることが多いでしょう。
ただ、場所が限られる上に、監督官もいるので、人数の多いコースには向かない形式です。
オンライン配布での試験の実施
二つ目は、オンラインで試験問題を配布する形式もあります。
この形式では、決められた時間内に配布された試験を解くことになるので、実際の試験とはほとんど変わりません。
ただ、ノートを見たり、ネットで調べたりが容認されることになるので、単位によっては向かないものも出てきそうです。
ライブ映像ありの試験の実施
そして、三つ目の方法は、ライブ映像ありの試験です。
この方法では、あなたの試験を解く状況をライブで配信することで、カンニングや友達との連絡、ネットでの検索を防止します。
また、そのライブ動画を保存しておけば、怪しい生徒は後々確認することもできるので、たいへん厳しい方法になりますよ。
ただ、ここでは監督官の責任が重大であることや、不具合への早急な対処が必要であることなど、問題はいろいろと存在しています。
試験を廃止にしてしまう
最後に存在する強硬手段が、試験を全面廃止することです。
そして、代わりに大量の課題を与えることになります。
その課題は多くの場合、難易度がとても高い場合が多く、解けない前提で出される問題なども存在します。
ですが、そこではどのように解こうとしたのか、などの考え方をみることが重要になります。
このように、オンライン化にともなう大学の試験の形はさまざまですよ。
実験の授業はどうなるのか
理系学生がとくに気になるのが、ラボでの実験がどうなってしまうのか、です。
というのも、実験はなかなか楽しい授業の一つで、多くのことが学べます。
ここでは、実験の授業のオンラインの形を二つ紹介します。
- 少人数制
- 教授による実験動画
順に見ていきましょう。
少人数制
まずは、選ばれた少人数での実験になります。
もしグループがあるのなら、グループの中から、毎週一人が実験を行う形式などが存在します。
ほかの生徒はというと、実験結果からのデータ分析やレポートの準備などを行っていくことになります。
実際に実験ができるのは嬉しいですが、体験ができないのが大変ですよね。
また、実験の醍醐味でもある、「実験をしながら、失敗して、話し合って、解決する」がないと、物足りない感覚にもなります。
わたしの場合は、自分が実験をした範囲はしっかり理解していても、他の生徒はいまいちピンときていませんでしたね。
教授による実験動画
続いては、教授による実験動画を見るパターンになります。
大抵の場合は、教授は解説をしながら、ときに質問をして、実験を行っていきます。
もちろん失敗もありませんし、ただ見ているだけなので、とても退屈に感じるでしょう。
ただ、動画は何度でも見れるので、
実験をしろと言われたら難しいかもしれませんが、最低限を実験から学ぶのなら、動画配信が妥協案かもしれませんね。
まとめ:オンライン化も慣れてくるかも
このように、この記事では、大学のオンライン化に伴って、授業や課題、試験や実験がどのように変わっていくのかを見てきました。
実際に世界の大学では行われているのが、頼もしいですよね。
授業や課題については、オンラインの影響が少なそうですが、やはり試験と実験に大きな不都合が生まれそうです。
とくに理系にとっては、難しい大学生活になってしまうかもしれません。
この記事が少しでも役に立ったのなら嬉しいです。
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