子供の大学進学を気にするお母さん「IBディプロマは大学受験に有利だと聞いたのですが、本当なのですか?もっと詳しく教えてください」
そんな疑問にお答えします。
- IBディプロマが大学受験に有利なわけ
- 大学の進学先の選び方
この記事を読めば、たとえIBディプロマをまったく知らない方でも、「なぜIBディプロマなのか」がわかってきます。
わたし自身もIBディプロマを卒業した身なので、経験者だからわかる情報も満載ですよ。
それでは見ていきます。
国際バカロレア(IB)ディプロマが大学受験に有利なわけ
国際バカロレア(IB)ディプロマとは、大学受験のためのプログラムです。
日本の学校でいうと、高校2年生・3年生にあたりますね。
では、何故このIBディプロマが大学受験に有利と言われるのでしょうか?
その理由は、以下の3つです。
- 高い評価基準がある
- 生徒のチカラを伸ばす教育
- 課外活動が重要視されている
順番に解説していきます。
高い評価基準がある
IBディプロマには、高い評価基準があります。
それは、次の二つの影響です。
- 卒業できるとは限らない
- 高得点を狙うのが難しい
まずIBディプロマでは、とりあえず卒業とはいきません。
実際、毎年約80%の学生がIBディプロマを卒業できていないのです。
これは一見厳しいですが、同時に卒業できた生徒の質を保証してくれます。
だからこそ、IBディプロマの価値が高まるのです。
また、IBディプロマは45点満点ですが、高得点を狙うのは簡単にはいきません。
なぜなら、その点数が6教科に7点ずつと追加点の3点で構成されているからです。
つまり、高得点であることは、そのどれもに秀でていたことの証明になります。
もちろん、得意な教科・苦手な教科があることは結構です。
しかし、IBディプロマでの高得点をとったことは、苦手でも努力して好成績を修めたことになりませんか?
だからこそ、大学側にとっても、IBディプロマの評価は学生の努力と可能性を見出させてくれる便利なツールになるのです。
もしIBディプロマの統計データ(2019年度版)に興味があれば、IBOの公開するファイルを読んでみてください。
生徒のチカラを伸ばす教育
IBディプロマでは、生徒のチカラを伸ばす教育が行われています。
つまり、記憶力を伸ばす現代の日本教育とはまったく違うものです。
試験でも、暗記すれば答えられる問題はあまりありません。
そこで必要とされるのは、授業で学んだ知識を応用する力なのです。
なので、IBディプロマを乗り越えた生徒は、かなり思考力に秀でています。
また、思考力に限らず、IBプログラムでは、次のような生徒の育成を目指しているのです。
- 考える人
- 探究する人
- 心を開く人
- 挑戦する人
- 知識のある人
- 信念をもつ人
- 思いやりのある人
- バランスのとれた人
- 振り返りができる人
- コミュニケーションができる人
詳しくは「IBの学習者像」から
そんな思いのもと、育てられた生徒たちこそが、IB生になります。
「IB生を受け入れたい」という大学の気持ちがわかりましたか?
課外活動が重要視されている
IBディプロマでは、CAS(キャス)と呼ばれる課外活動がカルキュラムに組み込まれています。
CASというのは、それぞれ Creativity(創造性)・Activity(活動)・Service(奉仕)の頭文字をとったものです。
つまり、すべてのIB生は、文化部と運動部の活動に加えて、ボランティアなどの支援活動も行っていきます。
確かに、日本のように一つの部活に打ち込むこともいいですが、こうして網羅的にさまざまな経験ができるのは、凄いと思いませんか?
まさしくそれこそが、大学にとっても魅力的なのです。
実際、IB生の多くは志願書にも多くの活動内容が含まれていて、「そんな彼らなら大学でも活躍してくれる人材になってくれるだろう」と期待できますよね。
このように、IBディプロマはカルキュラムの性質上、生徒たちへの付加価値がとても高くなっています。
そして、そんな生徒たちだからこそ、IBディプロマは世界中の大学にも一目をおかれるプログラムなのです。
もしIBディプロマのカルキュラムについて詳しく知りたいのなら、つぎの記事を読んでください。
大学の進学先の選び方
ここでは簡単に、どのように進学する大学を選んでいけるのかをご紹介します。
世界の大学ともなると、数が数なので知っておくだけでも役に立ちますよ。
まず、大学は「何を学びたいのか」で大きく違ってきます。
まったく聞いたことのないような大学でも、ニッチな研究分野において、世界のリーダーの場合もありますからね。
なので、子どもが「学んでいきたい」と思っている分野できるだけ詳しく知りましょう。
たとえば、理学の中でも、物理学。物理学の中でも、熱力学。熱力学の中でも、……のようにです。
そして、その分野において権威のある大学をオンラインで調べてみます。
権威のある大学の調べ方は、どの大学の教授が論文を書いているのかを見てみましょう。
一人の教授に限らず、たくさんの教授が多くの論文を書いているのなら、その大学が力を入れている証拠になりますね。
また、論文を見て探すのが億劫なら、世界大学ランキングが役立つかもしれません。
たとえば、『THE世界大学ランキング』で分野を選択すると、大学のランキングが表示されます。
確かに、順位の正統性には疑問がありますが、有名な大学が多いのは事実なので、まずは彼らから調べてみるのもいいでしょう。
興味のありそうな大学がリストアップできたら、実際に大学のウェブサイトで情報を集める必要があります。
IBディプロマ以外にも他の資格が必要なのかや、どのようなプログラムがあるのかなど、全般的にです。
すると、だんだんどこの大学が良さそうなのか見えてくきますよ。
あとは、大学進学を目指して勉強をすればバッチリですね。
まとめ:IBディプロマで世界進出!
このように、この記事では、国際バカロレア(IB)ディプロマと海外大学についてご紹介しました。
IBディプロマの魅力が伝わったでしょうか?
実際、大学に入ってからも、IB生は考え方がほかの生徒とは違うので、IB仲間がすぐに見つかるんです。
世界の教育で、世界と繋がれるのはどこか素敵ですよね。
また、大学の選び方に関しても、どこかヒントが得られましたか?
受験勉強をしながらの大学選びは簡単ではないので、お父さん・お母さんが少し手伝ってあげるだけでも、本当に子どもは助かりますよ。
もしIBディプロマに追加の先生が必要なのか興味があれば、次の記事を読んでみてくださいね。
また、どこの大学に受験できるのかにも関わってくる、IB教科の選び方は次の記事で紹介しています。
この記事が役にたったのなら嬉しいです。
コメント