【2020年版】海外大学院への留学にかかる費用は?奨学金の情報も!

【2020年版】海外の大学院にかかる費用は?奨学金の情報も満載!学生の勉強
悩みを抱えた男性

予算が気になる大学生「世界のあの教授のもとでしっかり学びたい。だけど、海外の大学院ってどのぐらいお金がかかるんだろう?」

この記事は、そんなあなたの疑問にお答えします。

✔️本記事で学べること

わたし自身も海外の大学出身なので、ほかの大学院についてもある程度知識がありました。

しかし、この記事での費用算出はそんな感覚や経験ではなく、大学院の公式サイトから引用したデータを用いています。

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海外の大学院にかかる費用

学部ごとの学費の目安値

大学院にかかる年間の費用を次の2つに分けて紹介していきます。

  • 学費(フルタイムの学生における)
  • 生活費(家賃+食費+書籍類+その他)

1つの大学院をとっても、学部や学科によって、学費はピンキリです。

学部ごとの学費のおおよその目安として、上の図を参考してみると学費のデータが見やすくなります。

  • アメリカの大学院にかかる費用
  • イギリスの大学院にかかる費用
  • カナダの大学院にかかる費用
  • オーストラリアの大学院にかかる費用
  • ヨーロッパの大学院にかかる費用
  • アジアの大学院にかかる費用

アメリカの大学院にかかる費用

アメリカの大学院にかかる費用

アメリカの大学院の学費は、

  • 公立の(public)大学院なら、300万〜500万円が妥当
  • 私立の(private)大学院だと、600万円・700万円以上になる!?

生活費に関しては、USD20,000〜24,000(220万〜260万円)あたりが目安です。

ちなみに、アメリカの大学院での修士課程は、ほとんど2年間になります。

それでは、公立と私立の大学院の学費について、もう少し詳しくみていきましょう。

  • 公立の大学院にかかる費用
  • 私立の大学院にかかる費用

公立の大学院にかかる費用

アメリカの公立大学院にかかる費用

すでに紹介したように、アメリカの公立の大学院での学費は、およそ300万〜500万円です。

アメリカの公立大学院の有名どころというと、次のような大学になります。

大学院名学費目安(USD1≈110円)
ノースカロライナ大学USD36,000(400万円)
フロリダ大学USD40,000(440万円)
ミシガン大学USD23,000〜35,500
(250万〜390万円)
カルフォルニア大学ロサンゼルスUSD32,400〜54,500
(360万〜600万円)
カルフォルニア大学バークレーUSD34,600〜61,200
(380万〜680万円)
ジョージア工科大学USD32,000〜41,200
(350万〜450万円)
パデュー大学USD28,800〜44,700
(320万〜510万円)
ワシントン大学USD29,600〜51,000
(330万〜560万円)

学費は学部の違いだけで雲泥の差があることがわかります。

やはり最高額の学費は、多くは法学部と薬学部、医学部からきていますよ。

私立の大学院にかかる費用

アメリカの私立大学院にかかる費用

アメリカの私立大学院の学費は、およそ350万〜750万円です。

これらのアメリカの私立大学院では、経済的な支援が必要な学生(need-base)への奨学金がたいへん充実しています

また、私立大学院では、need-base奨学金以外にも、能力基準とした(merit)奨学金も多くの学生に配られています。

なので、学費に圧倒されて諦めてしまうのではなく、合格さえできてしまえば、なんとかなるのかもしれませんね。

大学院名学費目安(USD1≈110円)
カルフォルニア工科大学USD54,570(600万円)
プリンストン大学USD51,900(570万円)
マサチューセッツ工科大学USD53,500〜77,000
(590万〜850万円)
ハーバード大学USD35,000〜73,400
(380万〜800万円)
スタンフォード大学USD52,500〜72,000
(580万〜790万円)
イェール大学USD29,600〜72,400
(330万〜800万円)
シカゴ大学USD32,000〜72,000
(350万〜790万円)
ブラウン大学USD57,100〜68,700
(630万〜750万円)
コロンビア大学USD58,700〜73,300
(650万〜800万円)
ニューヨーク大学USD27,200〜72,400
(300万〜820万円)

アメリカの私立大学院の場合、最高額の学費はほとんどが経営学部(MBA)によって叩き出されていますよ。

イギリスの大学院にかかる費用

イギリスの大学院にかかる費用

イギリスの大学院の学費はおよそ300万〜550万円になります。

ほとんどが公立の大学院であるだけあって、アメリカの公立の大学院と同じぐらいの学費です。

ただ、イギリスの大学院では、学生に支給される奨学金の母数が少ない印象があります。

生活費に関しては、GBP11,000〜15,200(160万〜220万円)あたりが目安です。

それでは、それぞれの大学院の学費を見ていきましょう。

大学院名学費目安(GBP1≈142円)
オックスフォード大学GBP22,000〜59,500
(310万〜850万円)
インペリアル カレッジ ロンドンGBP20,900〜53,500
(300万〜760万円)
ケンブリッジ大学GBP21,400〜57,000
(300万〜810万円)
ロンドン スクール オブ エコノミックスGBP19,400〜37,000
(280万〜530万円)
ユニバーシティ カレッジ ロンドンGBP15,200〜46,600
(220万〜660万円)
キングス カレッジ ロンドンGBP18,700〜48,900
(270万〜690万円)
エジンバラ大学GBP20,900〜32,500
(300万〜460万円)
マンチェスター大学GBP19,000〜44,000
(270万〜630万円)

ちなみに、イギリスの大学院での修士課程は、ほとんどが1年制です。

なので、学費も一年間だけの辛抱ですが、詰め込み学習で多忙な日々になりそうですね。

もしイギリスの受験方法に興味があるのなら、ぜひ次の記事をチェックしてみてください。

カナダの大学院にかかる費用

カナダの大学院にかかる費用

カナダの大学院にかかる学費はおよそ140万〜500万円になります。

アメリカやイギリスの大学院と比べると比較的学費も低い印象です。

また、カナダでかかる生活費は、およそCAD9,000〜18,000(75万〜150万円)と、こちらもなかなか安いみたいです。

それでは、大学院ごとにかかる学費を見ていきましょう。

大学院名学費目安(CAD1≈83円)
トロント大学CAD26,000〜61,800
(220万〜510万円)
ブリティッシュコロンビア大学CAD9,400〜60,100
(80万〜500万円)
マギル大学CAD20,200〜47,200
(170万〜390万円)
マックマスター大学CAD17,100〜600,000
(140万〜500万円)
モントリオール大学CAD16,800〜48,900
(140万〜400万円)

ちなみに、カナダに3年間以上住んでいると日本人でも市民権が所得できるので、海外に永住したいという方には、カナダの大学院への留学はたいへん魅力的ですよ。

オーストラリアの大学院にかかる費用

オーストラリアの大学院にかかる費用

オーストラリアの大学院にかかる学費はおよそ200万〜500万円です。

かかる学費は、カナダよりは高いですが、イギリスとアメリカと比べると安めではあります。

また、オーストラリアでの生活費は、AUD20,000〜33,000(150万〜220万円)あたりが目安です。

大学院名学費目安
オーストラリア国立大学AUD23,000〜84,000(170万〜620万円)
メルボルン大学AUD26,000~68,000(190万〜500万円)
シドニー大学AUD36,500〜80,000(270万〜590万円)
ニューサウスウェールズ大学AUD36,500〜55,000(270万〜400万円)
クイーンズランド大学AUD16,700〜73,000(120万〜530万円)

オーストラリアはヨーロッパや北米ほど寒くもなく、アジア圏のように暑いわけでもないので、過ごしやすい温厚な気候に位置しています。

体を壊してしまわないためにも、自分にあった大学院の国や地域を選ぶことも大切ですよ。

ヨーロッパの大学院にかかる費用

ヨーロッパの大学院にかかる学費

ヨーロッパの大学院の何よりの特徴は、圧倒的な学費の安さです。

これまで紹介してきたどの国の学費をも凌駕する破格の集まりになっています。

ただ、学費が安いのですが、なかなかに生活費がかかることが多いので、大学院にかかる総費用にはライフスタイルの影響が特に大きくなりそうです。

また、大学院の特別プログラムなどの場合は、学費が高くなってしまうこともあるので、しっかりとリサーチをしておきましょう。

国名大学院名学費目安生活費
スイスチューリッヒ工科大学18万円240万円
ドイツミュンヘン大学3万円110万〜140万円
フランスPSL研究大学4万円80万〜130万円
フィンランドヘルシンキ大学0円(FIN・SV)
160万〜220万円(EN)
100万〜140万円
スウェーデンカロリンスカ医科大学200万〜230万円110万〜210万円
ベルギールーヴェン・カトリック大学20万〜70万円110万〜120万円
オランダヴァーヘニンゲン大学220万円150万円
デンマークコペンハーゲン大学120万〜200万円180万〜260万円
※ 履修する言語 – FIN: フィンランド語、SV: スウェーデン語、EN: 英語

ちなみに、学費が安いと注目のヨーロッパですが、各国で国際学生に対しての学費を有料化・高くしていこうという流れが巻き起こっています。

なので、たった一年入学が遅れさせるだけでも、学費が跳ね上がる可能性があるので、ご注意くださいね。

アジアの大学院にかかる費用

アジアの大学院にかかる学費

ここでは、アジアの有名な大学院を一つの国あたり1〜2つご紹介していきます。

学費は全体的にこれまで紹介してきたアメリカ・イギリス・カナダと比べると、多くの学部においては比較的に低めです。

加えて、後ほどご紹介しますが、アジア圏の大学院には、海外の院生に向けた政府からの奨学金が充実していますよ。

次では、学費および生活費は日本円に両替しています。

現地での金額等はぜひリンク先の大学院の公式ページからご確認ください。

国名大学院名学費目安生活費
中国北京大学45万〜160万円70万円(非公式)
清華大学45万〜160万円45万〜95万円
シンガポールシンガポール国立大学280万〜750万円85万円
南洋工科大学180万〜510万円160万円
香港香港大学240万〜550万円110万〜140万円
香港理工大学160万〜560万円90万円(非公式)
台湾台湾大学40万〜120万円60万〜80万円
韓国ソウル大学校60万〜220万円70万〜100万円

ちなみに、アジアでの食事や生活は比較的日本に似ているところも多いので、文化的にも過ごしやすいかもしれませんね。

たった1・2年のことと思ってしまいますが、自分のライフスタイルも考慮しながら大学院選びをするといいですよ。

留学費用を抑えられる奨学金制度

世界地図に散りばめられたお金

ここまでは各国の大学院を見ていきながら、どのぐらい学費や奨学金がかかるのかをご紹介してきました。

どこもかなり高額であったことに驚かれたかと思います。

特に、医学系や経営学(MBA)を海外で学べるというのはアドバンテージですが、500万円〜700万円なんてこともざらにあります。

また、生活費にしても、海外生活に慣れていないと、余計な出費をしてしまうなんてことも……

そこで、あなたの懐とこころのゆとりを作るために、海外の大学院にかかる費用を抑えられる国内・国外の奨学金制度をご紹介していきます。(主に修士課程に向けたものを)

  • 日本からの奨学金8選
  • 国ごとに使える奨学金制度をご紹介!
  • 奨学金を調べたいときの検索テクニック

日本からの奨学金

家へのコイン投資

まずは、海外の大学院に留学する際に利用できる、日本にある公的機関や団体、財団からの奨学金情報をご紹介してきます。

これだけ見るだけでも意外に多いですよね。

ただ、実際には、どれも競争率が高く応募資格も厳しいです。

しかし、落ちてもなにも失うわけではないので、挑戦してみる姿勢なんかも大切になりますよ。

海外からの奨学金

財布の中身を確認する男性

ここからは、海外の政府や大学から支給される奨学金についての情報です。

ただ、外国人に対しての奨学金がもともと少ない中、日本人に対してはさらに少ないです。

なので、少しでも、情報を仕入れて、皆さんの海外大学院進学に役立ててください。

  • アメリカ大学院の奨学金情報
  • イギリス大学院の奨学金情報
  • カナダ・オーストラリア大学院の奨学金情報
  • ヨーロッパ大学院の奨学金情報
  • アジア大学院の奨学金情報

アメリカ大学院の奨学金情報

学費が高いと有名なアメリカの大学院ですが、奨学金制度に関しても一流です。

できる生徒をしっかりと評価する精神で、多くの奨学金(merit scholarships)が配られています。

また、私立大学院は、特に経済的支援が必要な生徒への奨学金(need-based scholarships)に力を入れているのです。

なので、費用がかさむと後ろ向きになるのではなく、自分の実力と大学院を信じて、留学してみることでチャンスが掴めるかもしれません。

イギリス大学院の奨学金情報

フロリダ大学の講堂

イギリスの大学院への奨学金として、Chevening Scholarshipなどがあったりします。

ただ、イギリスの大学院での奨学金は、主に大学院からになります。

そして、その奨学金制度なのですが、オックスフォード大学とケンブリッジ大学を除くと、ほかの多くの大学院の羽振りはそれほど良くないです。

なので、一年間の辛抱だと思って、思い切って留学してみるぐらいの方が、イギリスの大学院への進学が向いているのかもしれませんね。

カナダ・オーストラリア大学院の奨学金情報

カナダ・オーストラリア大学院の場合は、大学院からの奨学金に頼り切るしかありません。

ただ、アメリカやイギリスの大学院ほど競争率も高くないので、しっかりと実力が評価されれば、十分に奨学金が与えられる可能性もあるはずです。

ヨーロッパ大学院の奨学金情報

円状の大学図書館

もともとの学費が低いことで有名なヨーロッパの大学院でも、奨学金制度はいくつか存在します。

特に、国によっては大学院の学費はほかの国とも変わらないので、Scholarship紹介サイトなども用いながら確認しておきましょう。

アジア大学院の奨学金情報

アジアの大学院に留学する際には、ぜひチェックしてもらいたいのが、それぞれの国の政府が行っている奨学金制度です。

学費が無料になるとまではいきませんが、安くできるのなら、チェックしない手はありませんよね。

大学院の費用情報を逃さないための検索テクニック

虫眼鏡で拡大されたコイン

最後に、あなたが自分で「行きたい・興味のある大学院の費用や奨学金の情報を調べたい!」という時に便利な検索テクニックをご紹介します。

  1. 大学/大学院のホームページにGO
  2. グローバルナビでキーワードをチェック
  3. サイト内検索で調べてみる
  4. 大学院に連絡を取る

まず、基本的に、データや詳細などを調べるには、大学院のホームページのみで十分です。

次に、グローバルナビからは、キーワードは次のような英単語を見つけてみましょう。

  • 大学院:postgraduate
  • 修士:MA / masters
  • 博士:PhD / doctors
  • 費用:fees, finances
  • 奨学金:financial aid, funding
  • 給付型:scholarships, tuition grant
  • 貸付型:student loan

そして、もしグローバルナビから辿っていったページでも知りたい情報が見つからなければ、サイト内検索の出番です。

グーグル検索の要領で先ほどのキーワードとコース名などで検索すれば出てくるはずです。

ただ、サイト内全体を検索すると、古い情報が紛れていたりするので、しっかりと更新日や日付はチェックしておきましょう。

最終的に、もしどうしても知りたい情報が見つからなければ、大学院の連絡先(Contact)やよくある質問(FAQ)などから、大学院に積極的に連絡していってください。

海外大学院での奨学金の活用については、情報戦が大切になってきます。

なので、どんな小さなチャンスも逃さないためにも、しっかりと知りたい情報を調べられる能力を磨いていってください。

まとめ:海外の大学院はお金がかかる!

グラデュエイトキャップとお金

✔️この記事で学べたこと

  • アメリカ・イギリスの大学院はとにかくお金がかかる
  • ヨーロッパの大学院の学費がこれから高くなるかも⁉︎
  • アジアの大学院なら現地政府の奨学金がオススメ
  • 日本には多くの留学に使える奨学金制度が存在している
  • 大学院の費用データを簡単に調べられるテクニック

このように、この記事では、海外の大学院に進学したいがかかる費用をご紹介してきました。

もちろん、これは大きな統計データのものでもなく、大学や学部/学科、そしてあなたのライフスタイルによっても大きく変わってきます

なので、それを踏まえた上で、おおよその大学院にかかる費用がわかっていただけたなら幸いです。

また、留学費用をまかなう上で大切になってくる奨学金や支援金の数々を紹介してきましたが、まだまだ眠っているものもあるかと思います。

ですので、費用が理由で進学を諦めてしまうのではなく、本当に海外の大学院で学びたいと思うのなら、粘り強く挑戦してみてくださいね

もし世界大学ランキングに興味がある・もっと知りたいのなら、ぜひ次の記事を読んでみてください。

あなたの大学院選びにきっと役に立ちますよ。

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